シメオネ監督、Rマドリード戦で2発のF・トーレスを称賛 「男になった」

「トーレスのおとぎ話が国王杯でマドリード撃破を呼び込む」

 

 トーレスは2001年から2007年までアトレチコの象徴だった。214試合出場84得点を記録し、リバプールへ旅立った。チェルシー、ACミランを経て、欧州チャンピオンズリーグ、FAカップ、ワールドカップ、欧州選手権優勝とキャリアを積み上げた。そして今季、2年間の期限付き移籍でミランに加入したが、右足ねんざの影響でわずか1得点の不振に終わり、メディアから批判を浴び続けた。

 迎えた今冬、失意のまま、キャリアをスタートさせたアトレチコに復帰。入団直後、本拠地ビセンテ・カルデロンでのお披露目式にはサポーター4万5000人が集結し、7年半ぶりに復帰したエルニーニョを心から歓迎していた。

 わずか3カ月間に終わったミランでの苦難の日々から一転、レアル戦で2発の大爆発。原点回帰でキャリアを再生させようとしているストライカーに、米メディアESPNが「トーレスのおとぎ話が国王杯でマドリード撃破を呼び込む」と報じるなど、全世界が注目している。

 かつての大先輩で、欧州サッカー界屈指の闘将シメオネに「男になった」と認められたエルニーニョ(神の子)が完全復活への道をひた走る。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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