浦和GK西川が語る“PK駆け引き”の舞台裏 オスカルの一撃をストップ「自分から右に動いた」

「最後まで我慢して動かないことを意識」

 オスカルはゆっくりとした助走で西川を見ながらボールに近づいた。その駆け引きで西川は「助走に入った時に、自分から右にほんの気持ちだけ動いてみた」という。そして「蹴る瞬間までは我慢して、その時の感じでと。手に当てられて良かったです」と振り返った。通常、右利きのキッカーであれば、蹴るタイミングを遅らせすぎると自分から見て左には蹴りづらくなる。「それでもオスカル選手は逆に蹴れるんで、最後まで我慢して動かないことを意識した」と駆け引きに勝利したセービングだった。

 一度は難を逃れた浦和だったが、再度PKを与えてしまう。後半31分、右からクロスをブロックに行ったDF槙野智章がハンド。これがPKとなり、西川はわずか11分しか経たないうちに再びオスカルと対峙した。

「蹴る前からなんかイライラしている感じがあって、自分としてもメンタルで落ち着いて入れました。確実に決めたい選手は真ん中を狙ってくると思うので、そこに何としても打たせないという駆け引きが上手くできたと思います」

 

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