日本人FWが欧州で3G1A大暴れ「素晴らしかった」 圧勝も貫いた“姿勢”に現地喝采

アバディーン戦で3G1Aの前田大然【写真:ロイター】
アバディーン戦で3G1Aの前田大然【写真:ロイター】

前田がアバディーン戦で今季初のハットトリック

 スコットランド1部セルティックの日本代表FW前田大然が現地時間11月2日に行われたリーグカップ準決勝のアバディーン戦で今季初のハットトリックを達成。6-0と快勝した試合で一際まばゆい輝きを放った。現地メディアはその活躍ぶりと、試合後の謙虚な振る舞いに賛辞を送っていた。

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 セルティックはリーグ戦で首位を争っているアバディーンと決勝への切符を懸けて激突。前田、古橋亨梧、旗手怜央と日本人3選手が揃って先発した。前半29分にセットプレーから先制すると、その3分後にはカウンターから前田が決定機を生み出し、最後は古橋が決めてリードを広げた。

 しかし、この日の前田はアシストにとどまらず、高い決定力でチームにさらなるリードをもたらした。同40分にFWニコラス・ゲリト・キューンのスルーパスを受けてゴールネットを揺らすと、さらに後半4分にはキューンのシュートのこぼれ球に詰めて2点目。さらに5-0で迎えた同40分にも右クロスに合わせる形で3点目もゲット。決勝進出に大きく貢献する会心のパフォーマンスを披露した。

 英紙「デイリー・レコード」は「前田とキューンはミッドウィークの試合で休養を与えられ、持ち前の能力とエネルギーでアバディーンを見事に打ち砕いた。彼らのスピードと正確性がキョウゴの2得点目を生み出し、3点目はこのドイツ人の精密なパスを日本人が正確なフィニッシュで決めた」と攻撃陣を牽引した両翼の活躍にスポットライトを当て、「前田のハットトリックが試合を決め、このペアが多くの得点をチームにもたらした。同時に彼らは気を引き締め、チームのために全力を尽くして戦う姿勢も示した。実に素晴らしかった」と絶賛していた。

 また、前田は試合後に「Celtic TV」に対して「まずはチームとして決勝に進めたのでそこが良かった」と勝利の喜びを明かした。ハットトリックという強烈なインパクトを残した前田だが、「素晴らしいピッチと素晴らしいサポーターの中でプレーさせてもらったので、すごく気持ちよくプレーできた」と個人の活躍以上にチームとしての結果やサポートへの感謝を口にしていたことから、セルティック専門メディア「The Celtic way」は「セルティックはハンプデンでアバディーンに6-0で圧勝したが、前田大然は謙虚な姿勢を崩さなかった」と伝えていた。

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