新主将の吉田、UAE戦で圧巻のデュエル6戦全勝 長谷部不在で「負けたと言われたくなかった」と本音

負傷離脱した長谷部に代わってキャプテンマークを巻いた吉田が最終ライン統率

 最終ラインの要として、そして腕に巻くキャプテンマークへの誇りを胸に無失点で抑えた。日本代表DF吉田麻也は現地時間23日のロシア・ワールドカップアジア最終予選、敵地UAE戦にスタメンフル出場し、2-0勝利に貢献した。

 チームには激震が走っていた。不動のキャプテンだったMF長谷部誠(フランクフルト)が11日のバイエルン・ミュンヘン戦で負傷。19日に現地でチームに一度合流したが、右膝の手術のためにわずか1日後に日本へ帰国し、チームを離れていた。バヒド・ハリルホジッチ監督が「非常に強い我々のキャプテン。彼なしのチームは考えられない」とまで話したほどの男の代役として、イングランド・プレミアリーグで活躍を続ける吉田にキャプテンを託した。

「長谷部さんのためにも勝たなければいけなかった。正直、長谷部さんがいなくて負けたと言われたくなかった。キャプテンマークを任せてもらうということで、長谷部さんをはじめ、歴代の先輩たちに恥じないようにプレーしようと思った」

 試合後に「もう声が出ないです」と枯れきった声で話した言葉に本音が垣間見えていた。アル・アインのサッカー専用スタジアムで大声援が響く環境のなか、必死に声を振り絞って最終ラインを統率。アジアサッカー連盟による試合の公式データで、吉田は地上戦のデュエルで5戦全勝、1回の空中戦も勝利で、6戦全勝と大きな壁として立ちはだかった。

 

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