敵地バーレーンで“アウェーの洗礼” 「冷房が付いていなかった」…長友の経験から紐解く懸念点

【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
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敵地で行われた2009年1月の対戦では敗戦

 森保一監督率いる日本代表は9月8日、敵地バーレーンで北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第2戦・同国戦(10日)に向けて、練習を冒頭15分公開した。灼熱の敵地で約1時間のトレーニングを実施。百戦錬磨のDF長友佑都は2009年に経験した“アウェーの洗礼”を明かした。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)

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 日も沈んだバーレーンの夜空に長友の声が響く。練習前には長谷部誠コーチのもとへ歩み寄り、パス回しではDF望月ヘンリー海輝ら新戦力に声をかける。活気あふれる日本代表の姿があった。

 当時の記憶がよみがえる。今から15年前、2009年1月、アジアカップ予選第2戦でバーレーンと敵地で対戦。前年の3月W杯アジア3次予選でも敗れた相手の前にまたも屈することとなった。0-1で敗戦した一戦、長友は今も脳裏に焼き付いている。

「僕は2009年のバーレーンのアウェーのとき、自分も試合に出て、アウェーの独特の雰囲気と歓声とそういったところで本当に厳しい悔しい思いをして。あのときは、僕の記憶が正しければ、ロッカールームも冷房がついていなかったのかな。めちゃくちゃ暑くて、その辺も含めてアウェーの洗礼を受けたなというその苦い思い出があって。だから今回も後輩たちにどんどん伝えていきたいなというふうに思います」

 中東アウェーの厳しさを痛感した15年前。当時以来のバーレーンの地。長友は「日本の7月の方が全然暑いよ」と笑い飛ばしたが、過酷な環境が待ち受けていることは間違いない。特に、相手は初戦でオーストラリアに歴史的な勝利を挙げ、長友も「乗っていると思いますよ」と警戒する。

「オーストラリアに勝ってるからね。しかもあの勝ち方は非常に盛り上がる。国としてかなり盛り上がっていると思うし、熱量も高いと思う。このアウェー、多分ボールを取るだけで、奪うだけで大歓声になる。僕らが大ピンチかのような大歓声が起こると思うんですよね。自分たちが支配しているんだけど、支配されているような感覚に陥るというところもある。冷静にどしっと構えてやれるような、プレーが必要かなと思います。あとはやっぱりW杯に出られるという、彼らにとっては今まで夢だったのが、目標に変わっているような気がする。(バーレーンは)自分でも想像もしないような力を発揮できるようなこともあるから、そこがちょっと怖い部分かなと思う」

 経験豊富な長友だからこそ、侮れない中東の雰囲気に注意を促した。逃れられない酷暑、決していいとは言えないピッチ、さまざまな“敵”と戦いながら、森保ジャパンは2連勝を目指す。

(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)



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