5大リーグ移籍の「選択肢もあった」 なぜ英2部へ…25歳MFが“ドタバタ成立”の秘話告白
田中碧は移籍期限のラストに古豪リーズへ移籍した
森保一監督率いる日本代表は9月3日、北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の初戦・中国戦(5日=埼玉)に向けて27人全員が集合。今夏、欧州移籍最終日に駆け込みでイングランド2部リーズ・ユナイテッドに移籍したMF田中碧が“ドタバタ成立秘話”を明かした。
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「今行ったところ(リーズ)じゃないところもいろいろありながらも、でも何か自分が『このサッカー』とか監督とか、シーズンを戦って順位も含めて、残留争いするようなところに行ったときに自分が輝くのか……とかいろいろ考えた中で、シーズン前に決めるというある程度のところが自分の中で『いいな』というのがなかった。いろいろ(前所属デュッセルドルフの)強化部が言っていましたけど(笑)、そういう意味では自分が行くという決断をしなかった」
田中はイングランド移籍期限最終日の8月30日、古豪リーズへの移籍が決定。契約期間は2028年6月30日までの4年間で、背番号は「22」。リーズにはかつてヴィッセル神戸の元日本代表MF井手口陽介が在籍し、田中はクラブ史上2人目の日本人選手だ。
シーズン前から移籍の可能性を探っていたが、「最終的にあのタイミングだっただけで、ずっと前からあった」と複数クラブで熟考。ただ決め手に欠け、「最後まで何か出てくる中で一番いいのを選べればいいかなと思って。そこまで自分が決めなかった」と、ギリギリまで悩みに悩んだうえでリーズへの移籍を決めた。
「もちろんその5大リーグの1部に行きたかったんですけど、もちろん(5大リーグの)選択肢もあった中で、いろいろ全部比べた中でいろんな監督と話して、どういうサッカーをするかというのが自分の中ですごくキーだった。自分がそこで試合に出られるかとか、ゆくゆくを考えたときに自分がそこのクラブで活躍して、より1個上のステージに行けるか……と、そういうのを相対的に考えた」
田中のもとには今季からセリエAに昇格したイタリア1部コモなどからオファーがあったものの、まずは「サッカー」を重視。日本代表のためにも出場機会を確保すること。そのなかでリーズ「やっぱりイングランドは特別だし、そこで上に行けばプレミアに行ける。一番可能性があるし、そういう意味では良かった。サッカーも含めて」と、移籍の決め手を話した。
すでに途中出場でリーズデビューを果たしている田中。敵地バーレーン戦の当日に26歳を迎えるボランチは掴み取った新天地の舞台で輝く覚悟だ。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)