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日本人8選手在籍…「どの海外リーグよりも人気」 活況呈す英プレミアへの“個人昇格”
英2部からの引き抜き多数、市場規模の大きさは欧州でもトップクラス
イングランドの2部リーグ、チャンピオンシップに多くの日本人選手が活躍の場を求めている。今夏にDF瀬古樹(川崎フロンターレ→ストーク・シティ)、MF田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ→リーズ・ユナイテッド)、MF平河悠(FC町田ゼルビア→ブリストル・シティ)、MF斉藤光毅(ロンメル→QPR)、FW大橋祐紀(サンフレッチェ広島→ブラックバーン)が新たに移籍し、DF角田涼太朗(カーディフ)、DF橋岡大樹(ルートン・タウン)、MF坂元達裕(コベントリー・シティ)と合わせて同リーグでプレーする選手は計8人となる。
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チャンピオンシップはプレミアリーグの下に位置する国内2部リーグとはいっても、市場規模の大きさは欧州でもトップクラス。今夏にも多くの選手がチャンピオンシップからより上のレベルのクラブに引き抜かれた。
英衛星放送「スカイ・スポーツ」は現地時間8月31日でクローズしたイングランドの夏の移籍市場についての分析記事を紹介。そのなかでチャンピオンシップに関して興味深い数字もいくつか登場する。
まず、プレミアリーグクラブが他リーグから獲得した選手の移籍金総額で、チャンピオンシップは2億8000万ポンド(約538億円)で1位に。これは2位のフランス1部リーグ・アンの1億9100万ポンド(約367億円)を大きく上回る。記事では「プレミアリーグにとって、チャンピオンシップはどの海外リーグよりも人気のリクルートメントプールになっている」と伝えられている。ちなみに、2023年夏の移籍市場でもチャンピオンシップからプレミアリーグへの移籍で3億4000万ポンド(約653億円)もの金額が動いており、過去2回の移籍のマーケットで6億ポンド以上の取引が行われた活況ぶりが特筆されている。
また、チャンピオンシップの中でもとりわけ大きな動きを見せたのはデッドラインデーに日本代表MF田中を獲得したリーズだ。今夏の選手売却によって計上した売上は総額1億300万ポンド(約198億円)。これはプレミアリーグとチャンピオンシップを合わせた全クラブのなかで、マンチェスター・シティの1億1300万ポンド(約217億円)に次ぐ数字となっていた。2023年1月にクラブ史上最高額の3600万ポンド(約69億円)で獲得したフランス人FWジョルジニオ・リューテルは4000万ポンド(約77億円)でブライトンへ移籍し、DFアーチー・グレイが同じく4000万ポンドでトッテナムへと移籍した。
昨季2部リーグ最優秀選手のMFクリセンシオ・サマーフィルもリーズからウェストハムへ渡り、さらに昨季チャンピオンシップで27得点を決めた得点王のFWサミー・スモディクスは、大橋が加入したブラックバーンから昇格組のイプスウィッチ・タウンへ移籍を果たした。チャンピオンシップで結果を残した選手たちは上位クラブの目に留まり、“個人昇格”を果たしている。
英2部ではなく、さらに下位カテゴリの英3部バーミンガム・シティでプレーしていたMF三好康児が今夏にドイツ1部ボーフムへの移籍した例もあるだけに、今夏にイングランドへ渡った日本人選手たちのさらなるステップアップへの期待は膨む。
MF三笘薫(ブライトン)やDF冨安健洋(アーセナル)、MF遠藤航(リバプール)、DF菅原由勢(サウサンプトン)、MF鎌田大地(クリスタル・パレス)の5選手がプレーするプレミアリーグももちろんだが、このチャンピオンシップで戦うサムライたちの姿にも注目だ。
(FOOTBALL ZONE編集部)