超ロングシュート弾のオランダ代表FW 一世一代の美技も謎の語録「僕はベッカムじゃない」

デパイは謙遜「そんなレジェンドと…」

「彼(GK)がゴールより前に出ていることを頭の中に入れておいたんだ。プレッシャーをかけながら、彼を見ていた。ボールを奪った瞬間、彼がどこにいるのか分かっていた。だから、ターンしてシュートを打つだけだった。何も考えない。シュートをただ打ったよ」

 デパイはこう語った。一方、同僚のFWマックスウェル・コルネは、デパイの偉大な先輩を彷彿させる一撃だったと指摘している。

「彼は信じられないよ。信じられないゴールだ。デイビッド・ベッカムと呼んでからかったんだ。ほぼ同じゴールだったね」

 元イングランド代表で、ベッカムはかつて伝説のゴールを決めている。1996年8月17日のウィンブルドン戦でベッカムはハーフウェーラインからロングシュートを沈めた。赤い悪魔の背番号7の代名詞となったベッカムだが、このシーズンは10番だった。

 だが、イングランド地元紙「デイリー・テレグラフ」は「メンフィス・デパイは信じられないハーフウェーラインゴールで、いまだにネクスト・ベッカムになれる可能性を証明する」と特集している。栄光の7番の重圧に負ける形となったデパイは、「僕はデイビッド・ベッカムじゃない。そんなレジェンドと自分を比べられない」と謙遜したというが、英国での株価は上昇したようだ。

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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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