俊輔が“磐田10番”として初めて決めたFK弾 今季初勝利は「僕にとって大きい一歩」

絶妙なコースを突いたJ1最多23点目の直接FK弾 大宮撃破へ導く先制点を決める

 横浜F・マリノスからジュビロ磐田へ移籍した元日本代表MF中村俊輔は、11日に敵地で行われたJ1第3節の大宮アルディージャ戦(2-1)で、前半5分に直接FKを突き刺して移籍後初ゴールを決めた。新天地でも伝家の宝刀を炸裂させ、チームにシーズン初勝利をもたらした背番号10のファンタジスタは、「僕にとっては大きい一歩」と試合を振り返った。

 試合開始から間もない前半5分だった。磐田はともに新加入のFW川又堅碁とのコンビで仕掛けたMFムサエフが、ゴール正面やや左18メートルの位置で倒されて直接FKを獲得。絶好のチャンスを迎えた。

 この場面でキッカーのポジションに立ったのは、左利きの中村と右利きのMF太田吉彰。最初に助走をとった太田がボールをまたぐと、中村がゴール右隅へ低い弾道のシュートを蹴り込んだ。「ヨシ(太田)にまたいでもらえるって言って、またいだ時に少しは(GKが)動いた。その動いた感じがすごい早かった」と、大宮GK加藤順大の動きを見極めた上で、壁に当たらないギリギリの高さのコースを突くという繊細な技術を披露した。

 中村の芸術弾でリードを奪った磐田は、後半2分に川又が追加点をゲット。大宮に1点を返されるも、そのまま2-1で逃げ切り勝ち点3を手にした。中村は「たかが1勝ですけど、僕にとっては大きい一歩」と勝利の味を噛み締めた。得意の直接FKでゴールを決め、自身の持つJ1での直接FK得点記録を「23」に更新したが、記録よりもチームの勝利が大事と語った。

 

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