英5部ぽっちゃりGKの電撃退団に指揮官「彼は大きな代償を…」 FA杯躍進も英紙「おとぎ話は悪夢へ」

「試合中にパイを食べ、カメラに収まる」でオッズ9倍 賭博関与の疑いで自主退団

 イングランド5部ナショナルリーグのサットン・ユナイテッドは、ノンリーグからFAカップ5回戦まで勝ち上がる快進撃を見せた。さらに体重100キロを超える巨漢と奇抜な行動で45歳の第2GKウェイン・ショーが一躍有名になるなど世間の注目を集めているが、そのショーが賭博に関与した疑いがあることから電撃的に退団が決まるなど事態は急転している。

 英公共放送「BBC」は「サットン・ユナイテッドによるFAカップのおとぎ話は悪夢へと変わった」とし、クラブを指揮するポール・ドスウェル監督の悲痛なコメントを伝えている。

「彼はしてはならない判断ミスを犯してしまった。大きな代償を支払うことになった」

 ドスウェル監督は「BBCラジオ5」のインタビューに対して、こう語ったという。ショーはFAカップ5回戦のアーセナル戦にベンチ入りしていたが、ハーフタイムにスタジアムのバーへ顔を出し、交代枠を使い切って出番が回ってこないことが確定した試合終了間際にはベンチでパイを頬張っている姿がテレビカメラに映し出されるなど、自由奔放な行動に出ていた。

 ここまでなら笑い話で済んだが、試合前に英国のブックメーカーが「ショーが試合中にパイを食べる姿をカメラに収められる」ということを賭けの対象とし、9倍のオッズを付けていたことが発覚したため、ルール違反の可能性があるとして賭博委員会やサッカー協会(FA)が調査に乗り出した。事態を重く見たショーは自らクラブの会長に退団を申し出たという。

 

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