八百長疑惑影響なし 本田がアジア杯連覇を見据えて決意表明

指揮官の疑惑はピッチに影響なし

 国内合宿中の日本代表FW本田圭佑(ACミラン)は30日、ハビエル・アギーレ監督のサラゴサ時代の八百長疑惑による選手の精神的動揺はないと主張した。1月12日の初戦パレスチナ戦で幕を開けるアジア杯オーストラリア大会。前回の辛勝続きで優勝したザックジャパン時代の2011年のカタール大会以上の内容で大会連覇に挑む決意を口にした。
 千葉県内で行われたアジア杯オーストラリア大会に向けた強化合宿2日目に、本田が口を開いた。
「みんな多分ピッチ外の問題をそこまで気にしていないと思う。その影響はおそらくピッチ上には関係してこないと思っている。細かいところに目を向けて、戦術的なところに目を向けたい。(準備期間は)意外と短期間。試合が始まってしまうと、あまり調整はできない。コンディション調整だけになってしまう。今しかできないことは監督中心に、選手も話し合っていけるのであれば、話し合っていきたい」
 本田の語ったピッチ外の問題とは、アギーレ監督がサラゴサを率いた2010-11シーズン最終節レバンテ戦に関する八百長疑惑。スペイン司法当局は、敗れれば降格の危険性もあったサラゴサからレバンテ側に金銭を送ったとして告発している。
 千葉合宿初日のミーティングでは大仁日本サッカー協会会長が選手に謝罪と事情説明を行い、アギーレ監督も釈明する事態となっている。指揮官のスキャンダルに関する報道はスペインから選手の耳にも漏れ伝わっているが、本田は影響なしと強調。1月12日の大会初戦に向け、これまでの親善試合でほとんど整備されていないピッチ内の戦術的問題の修正に着手すべきだと、持論を展開している。
 その視線の先にはアジア杯連覇を見据えている。
「連覇? こういった状況に自分が向かっていくことがもちろん初めてのこと。ヤットさんぐらいかな、この難しさを経験しているのは。前回と同じ調整でいいのか、変えなければいけないのか。それも手探り。チャンピオンと呼ばれるような組織、人はどういうふうにそういうものを維持しているのか、自分なりに考えて、そういう人たちを参考にしながら、なおかつそこにオリジナリティー、自分らしさ、日本代表らしさを加えながら、結果、そういうものが達成できるのであれば理想ですけどね」

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング