東京V、終盤に同点弾も初勝利はお預け 白熱の新潟戦…華麗FK弾も失点つながる軽率ミス

先制ゴールを決めた山田楓喜【写真:Getty Images】
先制ゴールを決めた山田楓喜【写真:Getty Images】

後半45分に東京Vが追い付く展開に

 今シーズン16年ぶりとなるJ1復帰を果たした東京ヴェルディは3月16日、味の素スタジアムでリーグ第4節アルビレックス新潟と対戦した。試合は両チーム譲らずに2-2のドローとなっている。

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 今シーズン、ここまで全3試合で得点を挙げているものの勝利がない東京V。対する新潟はすでに今季2勝を挙げており、前節の名古屋戦(1-0)に続く連勝を目指す一戦となった。

 試合は早い時間帯に動く。東京Vは前半8分にゴール前でFKを得ると、開幕節の横浜F・マリノス戦(1-2)でも先制FKを決めていたMF山田楓喜がキッカーを務める。山田が左足を振り抜くと、ボールはゴール左上隅に決まり東京Vが先制に成功した。

 その後は新潟がポゼッションを高めるが、ゴール前で体を張る東京Vからゴールを挙げられない。すると前半22分、耐えていた東京Vがビッグチャンスを作る。カウンターから、2トップのFW染野唯月とFW木村勇大が絶妙な連携を見せて、ゴール前で染野がGK小島亨介と1対1のビッグチャンスを迎える。染野が右足でゴールを狙ったが、シュートはGK小島の正面に飛び、絶好の得点機会を生かせなかった。さらにロングカウンターからチャンスを作る東京Vは、同25分にもMF見木友哉が抜け出してシュートを放ったが、これもGK小島に阻まれてCKとなる。

 GK小島の奮闘に応えたい新潟は、前半33分にCKからチャンスを作ると、FW谷口海斗が打点の高いヘッドをゴールに決めて1-1の振り出しに戻した。さらに新潟は35分にも谷口がゴールに迫ったが、左足で放ったシュートはゴールを大きく外れていった。このまま前半は1-1で折り返す。

 後半もどちらも守備が固く、なかなかシュートチャンスを作れない。後半22分に新潟は、前節で移籍後初ゴールを決めたMF長谷川元希、FW太田修介、FW長倉幹樹の3選手を交代で投入する。この選手交代から3分後、DF谷口栄斗のバックパスが弱くなったところを逃さなかった長倉がボールをカットして、そのままGKとの1対1を決め切り、2-1と逆転に成功した。

 さらに後半28分にも長倉がドリブルで仕掛けて、ペナルティーエリアのすぐ外でFKを獲得。長谷川が直接狙ったが、GKマテウスが枠外に弾き出して追加点を許さなかった。

 押し込まれる時間の続く東京Vも選手交代を行なって流れを変えようとするものの、なかなかボールを保持することができない。それでも後半45分、右サイドからクロスを入れると、ゴール前に流れたボールにMF翁長聖が合わせてゴールに決め、東京Vが土壇場で追いついた。

 今季初の1試合複数ゴールを決めた東京Vは、残り時間で勝ち越しゴールを狙ったが試合はこのまま2-2で終わり、両チームは勝ち点1を分け合っている。

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