120分間の死闘でフル出場

　イングランド1部リバプールは現地時間2月25日、カラバオ・カップ（リーグカップ）決勝でチェルシーと対戦し延長戦の末1-0で今季初タイトルを手にした。日本代表MF遠藤航は120分の激闘でフル出場したなか、試合後のSNS投稿には元代表戦士らも称賛を贈っている。

　ユルゲン・クロップ監督のラストシーズン。カラバオ杯は今季最初のタイトル獲得チャンスとなる。リバプールは、FWモハメド・サラー、FWダルウィン・ヌニェス、MFドミニク・ソボスライ、DFトレント・アレクサンダー＝アーノルドら主力メンバーが相次ぐ負傷で失う厳しい状況だった。

　この試合ではさらに前半28分、相手MFモイセス・カイセドに足首を踏みつけられたMFライアン・フラーフェンベルフが負傷交代。不安も差し込むなかで、遠藤は絶え間ない運動量でチェルシーの攻撃を潰し続け、リバプールのピンチを救い続けた。

　0-0のまま迎えた延長後半13分、リバプールはコーナーキックからDFフィルジル・ファン・ダイクがヘディングで叩き込み、試合終了間際の土壇場で決勝点をマーク。2年ぶり10度目の優勝を達成している。

　試合後に遠藤は松葉杖を使用し会場を去る姿が目撃された。激しい試合後の様子に心配の声も上がるなか、遠藤は自身の公式インスタグラムを更新。「我々はカラバオ・カップのチャンピオンだ！　このチームを誇りに思う!!」と喜びを投稿する。

　すると元日本代表MF柏木陽介氏も「素晴ら」と称賛。同じく元代表のDF槙野智章氏も炎の絵文字で返答している。ほかにも名古屋グランパスFWパトリックが「おめでとう」と言葉を送り、ファン・ダイクやフラーフェンベルフといった遠藤の同僚たちも投稿に反応していた。

　リバプール加入後しっかりとファンの心を掴み、遠藤のインスタグラムフォロワーも100万人を超える。ファンだけではなく、チームメイト、Jリーガー、元代表戦士たちもサッカー界のトップクラブの1つで躍動する遠藤の姿を目に焼き付けたようだ。