ドイツ名門バイエルン監督退任の裏側…有力な退任理由を専門記者が明かす
トゥヘル監督が今季限りで退任
ドイツ1部バイエルン・ミュンヘンは2月21日、トーマス・トゥヘル監督が今季限りで退任することを発表した。移籍情報のスペシャリストとして知られるファブリツィオ・ロマーノ氏はトゥヘル退任の理由について明かしている。英メディア「Caughtoffside」が報じた。
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トゥヘル監督は2025年6月まで契約が残っていたものの、クラブと双方合意の下、契約を1年前倒しで解消することで合意に達した。バイエルン・ミュンヘンは11連覇中のブンデスリーガでレバークーゼンの後塵を拝するなど苦戦を強いられており、今季は無冠で終わる可能性が危惧されていた。
ロマーノ氏はトゥヘル監督と選手たちの関係性や、トゥヘル監督が望んでいた選手をクラブが獲得できなかったことが今回の退任につながる問題だったと指摘している。
「選手との問題も含め、多くの問題があった。昨年8月のデッドラインデーにジョアン・パリーニャとトレヴォ・チャロバーの移籍が破談に終わったことにもトゥヘルは不満を抱いていた。トゥヘルとクラブの状況は理想的なものではなかった」
トゥヘル監督は昨夏にチェルシー時代の教え子であるチャロバーと、フルハムで活躍するポルトガル代表MFジョアン・パリーニャの獲得を熱望していたが、実現せず。パリーニャに関しては条件面で合意し、メディカルチェックまで済んでいたが、正式決定間近で破談となっていた。一部選手との関係も良好ではなかったこともあり、話し合いの末に袖を分かつ結果となった。
「私が聞いたところ、戦術的な問題ではなく、いくつかの個人的な関係の問題だ。だからこそ、今シーズン限りで別々の道に進むことになったのだろう」
なお、トゥヘル監督の後任として、リバプールを退任するユルゲン・クロップ監督やレバークーゼンを率いるシャビ・アロンソ監督などが候補として取り沙汰されている。
(FOOTBALL ZONE編集部)