日本は「不安要素」払拭できず? 衝撃敗退…“OG失態”に韓国注目「事故を起こした」【アジア杯回顧】

バーレーン戦の失点シーンに注目【写真:ロイター】
バーレーン戦の失点シーンに注目【写真:ロイター】

バーレーン戦のオウンゴールに再注目

 2024年のアジアカップでは数々の反響シーンがあったなか、今回は決勝トーナメント1回戦後に海外から挙がった日本の“不安要素”を振り返る。バーレーン戦で快勝したなかで、大会中に露わとなった守備の綻びを指摘された。

 グループリーグを2勝1敗(D組2位)で勝ち上がった日本。しかし全試合で失点するなど、守備面で課題を抱えていた。迎えた1月31日のトーナメント1回戦バーレーン戦では3-1で勝利したが、オウンゴールでの失点が目立つ形となった。

 日本はその後の準々決勝でイランに1-2と力負け。強靭なフィジカルを生かしたロングボールを多用する相手のスタイルに苦戦した。優勝候補と称されながらベスト8で敗退となった日本は、2月に発表された最新のFIFAランキングで1ランクダウンし18位となっている。

 ここで取り上げるのは、バーレーン戦で話題になった失点シーン。2-0で迎えた後半19分、バーレーンが左コーナーキックのチャンスからヘディングシュート放つと、GK鈴木彩艶が反応して頭上に弾く。もう一度キャッチにいく鈴木と、クリアしようとしたFW上田綺世が重なってしまい、こぼれたボールはゴール内へ。記録はオウンゴールになった。

 解説を務めた元日本代表MF水沼貴史氏も「ミスが重なった」と言及したこの場面は、海外でも注目されている。韓国のスポーツ・芸能総合サイト「OSEN」は「日本がバーレーン戦では改善されたパフォーマンスを見せた。しかし、不安要素はまだある」と、失点を重ねている日本の守備に言及した。

「今回、GK鈴木は空中戦のボールを扱う経験不足によって事故を起こした。彼は18分の間に2回、空中のボールをしっかりとパンチングできずにコーナーキックを与えた。それが失点につながった。サイード・バケルのヘディングをパンチングしようとしたが、ボールはゴールに向かった。上田はヘディングでゴールに向かっていたボールをクリアしようとした。しかし、鈴木と重なった。手に当たったボールは、ゴールに収まった」

 日本はバーレーン戦までの4試合で6失点。準々決勝でも2失点を喫したことから、大会通算では5戦8失点というデータが残った。その要因の1つとしてパリ五輪世代のGK鈴木のパフォーマンスが挙げられている。

 同メディアは鈴木を“不安要素”としたが、準々決勝のイラン戦では好セーブも見せ成長した姿も披露。ただ守備全体の綻びが失点につながってしまった。今後2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選も3月に控えるなか、チーム守備の大幅な改善は急務となってくるだろう。

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