韓国メディアが中国レフェリーへ見解「韓国に悪夢、カタールに幸運」「寛大な判定」

カタールがPK3本を決めたアジア杯連覇を達成【写真:ロイター】
カタールがPK3本を決めたアジア杯連覇を達成【写真:ロイター】

決勝を担当したマー・ニン主審に韓国が注目

 アジアカップの決勝戦が現地時間2月10日に行われ、開催国のカタール代表が初めてファイナルに進出したヨルダン代表を3-1で下して2連覇を達成した。試合を担当した中国人レフェリーのジャッジについて韓国メディアは「カタールにとって幸運な審判だった」と指摘している。

 アジアカップ決勝は主審にマー・ニン氏、副審は周飛(チョウ・フェイ)氏と張誠(チャン・チェン)氏の中国人セットが担当。マー・ニン主審は準々決勝の日本代表対イラン代表戦(1-2)、グループE組第1節の韓国代表対バーレーン代表戦(3-1)も裁いていた。

 決勝戦ではカタール側にPKが3回与えられ、得点につながっている。ヨルダンの反撃は1ゴールにとどまり、3-1でカタールの優勝が決まった。韓国メディア「ISPLUS」は「韓国に悪夢を与えた中国マー・ニン主審、カタールにとってPK3個+寛容判定で“幸運の主審”に」と対比し報じている。

 その背景には、E組第1節のバーレーン戦で韓国側に警告5枚を出した経緯があった。「彼は韓国にイエローカードを躊躇なく投げるレフェリーとして知られる。5選手にイエローカードを提示。そのうちの1人キム・ミンジェは準々決勝のオーストラリア戦で再び警告を受け、準決勝のヨルダン戦には出場できなかった。バーレーン戦では、マー・ニン主審の判定が主に厳しすぎたのだ」と回顧している。

 同メディアは、決勝戦では韓国対バーレーン戦と違い「優勝したカタールにとって幸運な審判となった。主審の裁いた試合で2戦とも勝利したからだ」とラウンド16のカタール対パレスチナ代表戦も担当したことを挙げつつ、カタール側の受けた利点を主張している。

「パレスチナ戦ではカタールの選手たちのラフプレーにもかかわらず、90分を通して1枚もカードを出さなかった。一方、パレスチナの選手3人はマー・ニン主審からイエローカードを受けている。ヨルダンとの最終戦、相手は14個のファウル、カタールは15個のファウルだったが4人のヨルダン選手がイエローカードをもらう。一方、カタールの選手がイエローカードをもらったのは2人だけだった。総じてカタールに寛大な判定を下している」

 記事では最後に「3ゴールすべてがPKだったが、そのすべてがPKに値するファウルだったという見方が強い。結果的にPKを裁いたマー・ニン主審はカタールにとって良いレフェリーであることに変わりはない」と締め括っていた。

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