日本戦、イラン決勝PKは「公平でミスはない」 中国主審の判定を「AFCが認めた」と母国報道

PKシーンに反響【写真:ロイター】
PKシーンに反響【写真:ロイター】

中国人のマー・ニン主審、ファウルスローの反則を取らなかったことで議論の対象に

 カタールで開催されたアジアカップにおいて、中国のマー・ニン主審は決勝戦(カタール対ヨルダン)を含めて計4試合を担当した。これは今大会の審判の中で最多。一方で、準々決勝のイラン対日本では、決勝PKとなる判定やファウルスロー“見逃し”などが議論の対象となったが、中国大手メディア「SOHU」によれば、馬寧(マー・ニン)主審はアジアサッカー連盟(AFC)からも称賛されているという。

 グループリーグ第1戦の韓国対バーレーン戦で合計7枚のイエローカードを出して物議を醸し、準々決勝の日本対イランではイランの選手のロングスローに対してファウルスローの疑惑があったなかで、それを見逃していると非難の声が上がった。現地時間2月10日に行われた決勝戦のカタール対イランでは、カタールFWアクラム・アフィフがPKのみでのハットトリックを達成し、再びマー・ニン主審のジャッジが話題となった。

 今回のアジアカップは全日程を消化したなか、中国大手メディア「SOHU」は「AFC、アジアカップを裁いたマー・ニンを称賛…日本のPK論争を説明」と見出しを打ち、改めてマー・ニン主審のイラン対日本におけるジャッジを振り返っている。

「アジアカップ準々決勝、イラン対日本戦で物議を醸したPK。試合終了間際のアディショナルタイム、イランの(FWアリレザ・)ジャハンバフシュが個人技によりペナルティーエリア内で奇跡を起こし、PKを獲得した。このPKは試合後に物議を醸したが、マー・ニン主審の判定は正しかった。このPKは試合結果に大きな影響を与え、結局イランが日本を2-1で下して準決勝に駒を進めた。日本代表の板倉滉が犯したファウルは決定的ではなく、PKが与えるべきではなかったという意見もあった。しかし、試合映像と現場レフェリーの判断によれば、マー・ニンのPK判定は正確だった。試合中、彼はフットボールのルールを厳格に守り、レフェリングの職務を公平に遂行した」

 記事によれば、「マー・ニンの(イラン対日本の)ジャッジは、アジアサッカー連盟(AFC)も認めた」という。

「マー・ニンの判定は間違いなく公平で、ミスはなかったとAFCは述べている。これは、マー・ニンのジャッジレベルが国際サッカー組織(FIFA)に認められ、権威と信頼性があることを示している。このPKは物議を醸したが、試合結果はレフェリーの判定に全面的に左右されたわけではない。イランは素晴らしい強さとチームワークを見せ、最終的に勝利を収めた。彼らの総合力と個人能力の高さを十分に証明した」

 計4試合を担当し、存在感を示したマー・ニン主審。記事では、「さらに、今回のアジアカップにおけるマー・ニンのジャッジは、中国サッカー審判の進歩を証明した。中国サッカー界は審判のプロフェッショナリズムと公平性の向上に努めており、マー・ニンの傑出した成績はこの努力の成果を反映している」と、称えて締めくくられていた。

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