「僕の最後の試合」でファブリシオが有終の決勝弾! 天皇杯制覇で鹿島の歴史に名を刻む

天皇杯決勝後のインタビューで今季限りの退団を明言

 鹿島アントラーズMFファブリシオは、元日の天皇杯決勝の川崎フロンターレ戦に途中出場すると、延長前半4分に決勝ゴールを決めて2-1の勝利の立役者となったが、試合後に今季限りでの退団を明言した。

 有終の助っ人は、後半43分にMF小笠原満男と交代でピッチに立った。そして1-1で迎えた延長前半4分に、大仕事を成し遂げた。CKのチャンスからDF西大伍のヘディングシュートはクロスバーを直撃したが、二次攻撃からファブリシオが豪快に右足でゴールに蹴り込んだ。

「日本に慣れるのにすごく難しい部分があったが、チームメート、スタッフ、フロント、見捨てずに応援してくれた素晴らしいサポーターに感謝したい。チームの一員としてなんらかの形で、僕の最後の試合をチームの一員として手助けできるようにと、それだけを考えてやろうと思ったし、それが得点という形になって嬉しく思います」

 元日本代表監督の岡田武史氏が率いた中国1部の杭州緑城でプレーしたアタッカーは、ポルトガル2部のポルティモネンセからの期限付き移籍で7月に加入。自ら今季限りで退団となることを、ファブリシオは試合後に明らかにしている。鹿島でのラストゲームで、モヒカン頭の助っ人は最高の仕事をやってのけた。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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