ブライトンの注目選手

　イングランド1部プレミアリーグの第17節で2位アーセナルと8位ブライトンが激突する。リーグ最少失点を誇る堅守を武器に優勝争いするアーセナルと、上位戦線に残るためにこれ以上負けられないブライトンによる今季初対戦。ともに日本人選手が所属するが、アーセナルのDF冨安健洋は負傷離脱で欠場が確実な一方、ブライトンのMF三笘薫は怪我から復帰している。サイドの攻防が鍵を握る試合になりそうなだけに、三笘の突破力には大きな期待が懸かる。

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　ブライトンの注目選手は左サイドから切れ味鋭いドリブルを見せる三笘だ。冨安の離脱により、タッチライン際での“日本人対決”は叶わないが、ミケル・アルテタ監督がこの26歳のウインガーにどのような対抗策を講じるのかは興味深いポイントと言えるだろう。アーセナルの右サイドバックで誰がプレーすることになったとしても、単独で三笘の突破を封じられる選手はこのプレミアリーグにも決して多くないからだ。

　ブライトンを率いるロベルト・デ・ゼルビ監督は三笘を「1対1はプレミアリーグ最高のウインガー」と称している。そして、この賛辞は決して身内贔屓による評価というわけではないだろう。

　三笘はすでに実際に対戦した相手チームからも恐れられる存在だ。それを裏付けるのはバーンリーを率いる元マンチェスター・シティ主将のヴァンサン・コンパニ監督のコメント。ベルギーのレジェンドは1-1の引き分けに終わった第16節の後に「三笘と（シモン・）アディングラに1対1に持ち込まれたら難しい。信じてくれ、私は彼らの大ファンなんだ」とアディングラと共に“アンストッパブル”な選手として三笘を名指しで絶賛していた。

　怪我明けでコンディションによる不安はあるものの、デ・ゼルビ監督からの信頼も絶大な三笘はアーセナル攻略には欠かせないキーパーソン。ブライトンに歓喜の瞬間が訪れる時、そこにはピッチで躍動する三笘の姿があるはずだ。