U-17日本代表、W杯アルゼンチン戦で惜敗 高岡の2戦連発で追い上げも…1-3で大会初黒星

1点差に迫るも敗戦した日本【写真:Getty Images】
1点差に迫るも敗戦した日本【写真:Getty Images】

グループ2戦目でアルゼンチンと対戦

 U-17日本代表は11月14日にインドネシア開催のU-17ワールドカップ(W杯)で大会第2戦のアルゼンチン戦に臨み、前半立ち上がりの2失点が重く1-3で敗れた。

 若き才能が世界デビューを果たす今大会は、新型コロナウイルスの影響で2021年大会が中止されたため4年ぶりの開催。この世代のアジア王者に輝いた日本は、森山佳郎監督の指揮下で戦う。初戦でポーランドに1-0の勝利を収めた日本は、この前の時間帯で同組のセネガルがポーランドを下して2連勝としたため、この試合に勝利すれば2位以上、引き分けでも決勝トーナメント進出の可能性がある3位以上が決まる。

 そのセネガルとポーランドの試合で豪雨による中断があった関係で30分遅れでのキックオフに。森山監督は初戦で途中出場から決勝ゴールを導いたFW道脇豊とFW高岡伶颯のコンビをスタメン起用した。

 その中で日本は立ち上がりに厳しい展開を迎えた。前半5分、ゴール正面25メートル弱の位置で与えたフリーキックを相手のエースナンバー「10番」を背負う主将のMFクラウディオ・エチェベリにゴール右上へ鮮やかに蹴り込まれ、先制を許してしまった。さらに前半8分、日本の左サイドを突破されると最後はマイナスのラストパスにMFバレンティノ・アクーニャの左足シュートで0-2とリードを広げられてしまった。

 さらに前半15分ごろからは雨脚が強まり、ピッチ上でも水しぶきなどが見え始めた。日本はミスも多く、ボール際の強度と技術が高い相手に苦戦して敵陣へ攻め込むことができない時間が続いた。数えるほどしか相手ペナルティーエリア付近まで攻め込めない中、最終ラインの背後を狙われてGKと1対1になるもシュートミスに助けられるなど、内容の面でも差がある前半を2点ビハインドで終えた。

 森山監督はハーフタイムに道脇から初戦はスタメンだったFW井上愛簾への交代を実施。すると立ち上がりから敵陣に攻め込む形を作り後半5分、右サイドからDF柴田翔太郎が潜り込むようなドリブルでペナルティーエリア内へ侵入。中央へラストパスを送ると高岡が蹴り込んで1点を返した。

 後半18分にはGK後藤亘がチームを救う。エチェベリとの1対1を見事な反応でストップすると、こぼれ球にも素早く反応して飛び込んでくる相手選手のシュートをブロックした。アルゼンチンのカウンターに脅威を与えられつつも、日本は前半と違ってペナルティーエリア内までボールを運ぶ回数を増やした。後半27分には、MF吉永夢希に代えて切れ味鋭いドリブルが武器のMF川村楽人が投入された。

 しかし、アルゼンチンに上手く時間を使われた感もあり、アディショナルタイムには追加点を奪われ1-3の敗戦。24チームが6組に分かれているグループステージは、各組の2位以内と3位のうち上位4チームが決勝トーナメントに進む。最終戦で日本はアフリカ王者セネガルと対戦し、決勝トーナメント進出を狙う。

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