バルサ戦はチームが敗れたなかでフル出場

　スペイン1部レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英は、現地時間11月4日に行われたラ・リーガ第12節FCバルセロナ戦（0-1）でフル出場した。そのなかで、レアル専門メディア「Defensa Central」は、「タケ・クボはバルセロナ戦で、この数か月の大きな成長を再び見せた」と評価している。

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　バルセロナでカンテラ（下部組織）時代を過ごした久保は、その後日本のクラブを経て再びスペインへと渡る。2019年6月にバルセロナのライバルクラブであるレアルへと加入し、マジョルカ、ビジャレアル、ヘタフェへのレンタル移籍（マジョルカには2度）を経験したのち、22年7月にソシエダへと完全移籍した。なお、契約上レアルが買い戻すことが可能な50％の保有権を保持している。

　そんな久保は、幼少期を過ごしたバルセロナと11月4日に対戦。90分を通じて存在感を放ち、前半10分に相手MFガビを置き去りにするドリブル突破を披露したほか決定的なシュートを放つなど、卓越したテクニックでバルセロナゴールを脅かした。チームは敗れたものの、敵将であるシャビ・エルナンデス監督は試合後に「タケは並外れた選手だ」と名指しで称えるほどの質の高いプレーを試合をとおして披露した。

　レアル専門メディア「Defensa Central」は、「レアル・マドリードが獲得を狙っている攻撃的な選手はエンドリックだけではない。レアル・ソシエダの右ウイング、タケ・クボだ。タケ・クボはバルセロナ戦で、この数か月の大きな成長を再び見せた。クオリティーとバラエティに富んだリソースを持っていたが、出場時間と経験を重ねることで、決断力を大きく向上させている。その結果、多くのゴールとアシストを決めるだけでなく、チームのプレーにもいい影響を与えている」と久保を評価している。

　また、記事では「タケ・クボの加入は、ブラヒム・ディアスにあまり信頼を寄せていないカルロ・アンチェロッティ（監督）にとって、助けになるだろう。彼は右ウイングだが、プレーメーカーとして完璧にプレーするのに必要な資質も備えている」と、仮にレアルに加入したあとのポジション争いも展望していた。