遠藤最大のライバルに? 守備的MF“逸材”のフリー獲得案に現地太鼓判「クロップに興味深いプロジェクト」
フリーで獲得可能な4選手をピックアップ
イングランド1部リバプールは、今夏の移籍市場で中盤の大刷新を行った。日本代表MF遠藤航もアンカーの役割として加入したものの、現状は同ポジションのレギュラーをMFアレクシス・マック・アリスターに譲っている形となっている。そんななか、プレミアリーグ以外でプレーしており、来夏にフリーエージェントとなるトッププレーヤーを現地メディアがピックアップしており、そのなかには守備的アンカーの逸材も指名されている。
リバプールは開幕前、MFジョーダン・ヘンダーソン、MFファビーニョを含めた中盤5人が退団し、マック・アリスター、遠藤、そしてMFドミニク・ソボスライ、MFライアン・フラーフェンベルフを獲得し、中盤の大刷新を行った。遠藤はファビーニョが務めていた守備的MFの後釜として加わったものの、現状は攻撃的MFが本職のマック・アリスターがアンカーに配置されている。
マック・アリスターは3列目から質の高いアシストやゲームメイクを披露している一方、攻撃力を備えた対戦相手には守備面の脆弱さを露呈する場面も少なくはない。遠藤はカップ戦では先発を飾ることの多い一方で、リーグ戦では試合終盤で投入されるクローザー役となっている。いわば、絶対的なアンカーが不在となっている状況にあるわけだが、クラブ専門メディア「liverpool.com」は、イングランド以外のリーグでプレーしている且つ、来夏にフリーエージェントとなる4選手をピックアップしている。
記事では「プレミアリーグ外でフリートランスファーとなるスター選手に、正式契約前の合意を打診できるようになるまで、残り2か月に迫っている。国外のクラブは、同国のクラブよりも数か月前から交渉をすることができる」と指摘し、プレミアリーグ以外でプレーする選手について、来夏の移籍市場での獲得に向け、2か月後に控えている今冬の移籍市場で加入の合意を得ることができると説明している。
攻撃的MFであるユベントスのMFアドリアン・ラビオ、ウインガーであるアスレティック・ビルバオのFWニコ・ウィリアムズ、左サイドバックであるボカ・ジュニアーズのDFバレンティン・バルコの名前を挙げているなか、守備的アンカーを本業とするMFユスフ・フォファナ(ASモナコ)も指名しており、「そのポジションにおける現状の選択肢はワタル・エンドウのみだが、フォファナは“純粋な”6番の役割において長期的オプションとなるポテンシャルを秘めている」と綴っている。
24歳のフォファナは現在、リーグ・アン屈指の守備的アンカーとして評価を高めており、「クロップにとって興味深いプロジェクトになる可能性がある」と太鼓判を押している。遠藤は今年で30歳となったこともあり、数年後のチーム構成を踏まえると、同ポジションに本職の逸材の確保も必要となってくる。ユルゲン・クロップ監督はどのタイミングで補強に着手するのか注目だ。
(FOOTBALL ZONE編集部)