ACL日韓対決で完勝 Kリーグ浦項監督、ライバル関係が「モチベーションに影響」と見解

浦項が浦和相手に2-0で快勝【写真:Getty Images】
浦項が浦和相手に2-0で快勝【写真:Getty Images】

ACLグループ第3節、アウェーで浦和を2-0で撃破

 韓国の浦項スティーラースは10月24日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ第3節で浦和レッズに2-0で勝利した。序盤から浦和にボールを持たせ、ボールを奪ってからのカウンターで前回大会王者を仕留めた。

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 完勝と言える試合内容に、キム・ギドン監督は「この試合の前に負傷者について多くの質問をメディアから受けた。実際に重要な選手たちが何人もケガをしていたが、私たちは今日の試合で我々の強さとともに選手層の厚さを示すことができたと思う」と、勝利を喜んだ。

 この試合に向けては浦和の両サイドバックの裏を狙うことを念頭に置いていたという。「浦和と浦項は似たサッカーをするチームだと話していた。練習では紅白戦をして、どうやって相手を止めるかという話を重点的にした。組織的に、コンパクトに守備のラインを保つことを意識するとともに、特に中盤の争いを強調した。そこでボールを奪えた時、浦和は両サイドバックが高く上がっているため、サイドからカウンターを仕掛けることを意図した。私たちにはスピードのある選手がいたから、そのスペースを使いたかったし、その戦術はとても機能したと思っている」と、胸を張った。

 その一方で2-0というスコアには満足していないようで、「1つだけ、私たちが向上しないといけないのは、得点できる機会があれば、それを逃してはいけないということだ。試合を終わらせなければいけなかったし、そこについては改善していきたい」と、決定機を生かしきれなかったと口にした。

 日本と韓国は昔からライバル関係にあるが、現在はFIFAランクでも日本が韓国を上回っている。そのライバル関係が、この試合のモチベーションにも影響したと、キム監督は言う。「正直なところ、今回の試合はクラブ同士の対戦だったから意識はしていなかった。それでも、韓国のチームと日本のチームが対戦する時には常に特別なものとなり、スポーツを超越したものになる。その両国の関係が、この試合のモチベーションに影響を与えた部分もあっただろう」と語った。

 そのうえで「韓国のサッカーと日本のサッカーは、それぞれ異なったスタイルだと思う。私はどちらのほうがより良いということは言えないが、韓国のサッカーが優れている部分があれば、日本のサッカーが優れている部分もある。必要なことは、日本のチームが私たちよりも優れているところがあれば、そこを伸ばしていくことだ。それができれば、常に向上できると思っている」と、持論を展開した。

 グループステージ3連勝として、グループステージ突破に大きく近づいた浦項だが、キム監督はさらなる成長に貪欲だった。

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