母国ファンから“ブーイング”、英代表ヘンダーソンの心境は? SNSで声明を発表「自分の国を…」

イングランド代表のジョーダン・ヘンダーソン【写真:ロイター】
イングランド代表のジョーダン・ヘンダーソン【写真:ロイター】

ヘンダーソンはサウジへ移籍

 イングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンは、10月13日に行われたオーストラリア代表戦(1-0)にキャプテンとして先発出場した。後半17分にベンチに下がる際、大きなブーイングをホームのファンから浴びている。試合後、沈黙を保っていたヘンダーソンが、自身のSNSで声明を発表している。

 ヘンダーソンは今夏の移籍市場で、12年間にわたって在籍したイングランド1部リバプールを離れ、サウジアラビア1部アル・イテファクと2026年までの3年契約を結んだ。

 ヘンダーソンがブーイングを受けた背景には、大金を得るためにサウジアラビアに移籍したことを快く思わないことに加え、過去にLGBTのコミュニティーを支持していたにもかかわらず、同性間の性交に対して死刑を規定しているサウジアラビアのクラブへ移籍したこと、さらにサウジアラビアの2034年ワールドカップ招致を支持するコメントを出したことで、反感を集めたとされている。

 イングランド代表のガレス・サウスゲート監督は、キャプテンへのブーイングに対して「本当に理解できない。彼はイングランド代表として79キャップを勝ち取った選手であり、彼の忠誠心、そしてイングランド代表への貢献は特別なものだ。ピッチ内外でのチームに対する貢献度は計り知れない。ブーイングをしようとした人たちは、何のためにやっているのか、本当に理解できない」と、自身の考えを示していた。

 沈黙を保っていたヘンダーソンは、自身のインスタグラムを通じて「自分の国を代表することは常に光栄なことであり、当たり前のことではない。ウェンブリーでチームを率いられることは、さらに特別なことだ」というメッセージをこの試合の複数の写真とともに投稿した。

 ブーイングにも屈していない姿勢を示したヘンダーソンだが、周囲からの理解を得られることになるのだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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