失意の日本、歓喜の韓国　アジア大会・日韓決勝直後の“残酷な1枚”で明暗くっきり

日本が先制弾も逆転を許して1-2惜敗、試合直後に広がった残酷なコントラスト

　中国・杭州で開催されているアジア競技大会は、10月7日に男子サッカー決勝でU-22日本代表がU-24韓国代表と対戦し、逆転を許して1-2で敗れた。試合直後、金メダルを獲得して歓喜する韓国の選手たちに対して、日本の選手たちが膝から崩れ落ちて失意を露わにする様子が1枚の写真に収められている。

　パリ五輪を目指す22歳以下世代を率いる大岩剛監督の下で2010年以来の金メダルを目指した日本に対して、韓国は24歳以下の世代でオーバーエイジ枠も活用。金メダル獲得で兵役免除という韓国の事情もあり、フランス1部パリ・サンジェルマン（PSG）のMFイ・ガンインも今大会に参加していた。

　試合は早々に動く。前半2分にFW内野航太郎のゴールで日本が幸先良く先制したが、同27分にクロスからドイツ1部シュツットガルトでプレーするFWチョン・ウヨンに頭で叩かれて同点ゴールを献上。後半11分には中央から崩され、こぼれ球をMFチョ・ヨンウクに押し込まれて1-2とリードを許し、そのまま敗れた。

　試合直後、両手を広げて喜ぶ韓国の選手たちはピッチを跳ねるように駆け回り、選手同士で抱き合うなど喜びを分かち合った。一方、日本の選手たちは試合終了の笛がなった瞬間、膝から崩れ落ちるように脱力する選手やしばらくピッチから起き上がれない選手もおり、死闘後の残酷なコントラストがピッチ上に広がった。