武藤嘉紀、約3か月間体調不良だった「本当にギリギリ」 復活の12試合ぶり弾「肺炎をこじらせていたような」

神戸でプレーする武藤嘉紀【写真:井上智博】
神戸でプレーする武藤嘉紀【写真:井上智博】

肺炎のような症状に悩まされていたことを明かした

 この試合に懸ける思いは、誰よりも強かったかもしれない。首位のJ1ヴィッセル神戸は9月29日に、勝ち点差1で2位につけている横浜F・マリノスと対戦した。勝てば残り5試合で勝ち点差を「4」に広げられるチャンス。このタイトルの行方にも大きく絡む一戦で、存在感を示したのがFW武藤嘉紀だった。

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 左ウイングの位置で試合をスタートさせた武藤は、FW大迫勇也や右ウイングに入ったMF飯野七聖と連動しながら、序盤から積極的に横浜FMのゴールを狙っていった。前半20分には大迫のヘディングでの折り返しをボレーシュート。シュートはGK一森純にキャッチされたが、シュート後にDFエドゥアルドがブロックした足で蹴られる形となりVARの結果、PKを獲得。このPKを大迫が決めて先制した。さらに前半40分にはCKから打点の高いヘディングでゴールネットを揺らし、2-0の勝利の立役者となった。

「今日にかける思いは本当に強かった」という武藤は、7月7日の第20節アルビレックス新潟戦(1-0)あたりから、コンディション不良に悩まされていたという。その間ゴールはなく、12試合ぶりのゴールとなった。

「自分自身、ここまで体調を崩していて、何とか試合に出られているという状態でした。やっとコンディションも整ってきて、久しぶりにこの天王山、大一番で結果を残して、チームを勝利に導きたいと思っていたので、その強い思いが今日はプラスに出たのかなと思います」

 コンディション不良については、周囲からは気づかれることは少なかった。だが「肺炎をこじらせていたような感じ。そのせいであまりいいコンディションじゃないというか、苦しい思いをしていました。やっと思うようなコンディションでプレーできています」と、かなり厳しい状態でプレーを続けていたことを明かしている。

「本当にギリギリ……。(出ることで)チームに逆に迷惑をかけてしまうかなとも思いましたけど、何が何でも勝ち点を積み重ねたかったですし、それで出ないでチームが負けてしまったら後悔すると思っていたので。みんなそれぞれ、ケガだったり、いろいろなことがあったなかで、今シーズンみんながチームのために戦っている。そういうのが今日もプレーに出ていたと思います。気持ちがこもった試合だったんじゃないかなと思います」

 自身の2ゴールに絡む活躍もあり、優勝を強く意識できる状況にもある神戸だが、武藤は「まだまだですね。まだ何も成し遂げていませんし、マリノスも優勝を何度も経験していて、ここであきらめるようなチームじゃないことも分かっています。僕らは一戦一戦、全力でやり切って勝ち点を重ねていく。ただそれだけじゃないかなと思います」と気を引き締めた。

 そして、「チームが勝つためなら何でもするつもりです。たとえ『センターバックで出てくれ』と言われても、100%を出すつもりです。今、チームがこういう良い状況にいられるのは、間違いなくみんなが犠牲心を持って淡々とプレーできているから。これを勝ち点が少し離れたからと言ってやめずに、とにかく続けていくことが重要だと思います」と、難敵を破った姿勢を残り5試合でも続けていくことの重要性を強調した。

(河合 拓 / Taku Kawai)



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