アルゼンチン2部で暴徒化したサポーターと警官隊が衝突 選手1人の頭部をゴム弾が直撃し緊急搬送

手術により事なきを得たキロス 「キャリアも失うところだった」

 アルゼンチン2部リーグで、サポーターと警官隊の衝突に選手が巻き込まれるという悲惨な事件が起こってしまった。アルゼンチン紙「ラ・ナシオン」などのほか、欧州メディアも報じている。

 現地時間8日のアルマグロとアトレチコ・パラナの一戦で、試合終了間際にアウェーのアトレチコがゴールを決めると、サポーターの怒りが爆発してしまった。イタリア紙「コリエレ・デロ・スポルト」が公開した映像では、両チームのサポーターが衝突した上で、警官隊がそれを抑えようとスタンドに向けて催涙弾と見られるものを発砲し、一部サポーターが拘束されている。

 しかし、そのなかで悲劇は起こった模様だ。アルマグロのMFフランコ・キロスはヒートアップするサポーターを抑えようと歩み寄ったが、そこで警官隊の発砲したゴム弾がキロスの頭を直撃。その場に倒れ込み、病院に搬送されたという。

 病院での処置の結果、頭蓋骨に穴を開けたゴム弾は手術によって取り除かれ、事なきを得たとしている。キロスは「あと10センチ下に当たっていたら目を失い、キャリアも失うところだった。奇跡を感じている」とコメントしている。

 この事件により試合は中止となり、3人のサポーターが逮捕、6人の負傷者が出たとされている。サッカーへの熱さはアルゼンチンサッカーの大きな特徴だが、ボカ・ジュニアーズのFWカルロス・テベスが「負けた試合の後は、娘を病院に連れて行くこともできない」と語るほどの過剰さも併せ持つ。その負の側面が、選手への被害という最悪の形で出てしまった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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