柏・井原監督、残留“前進”の連勝…横浜FC撃破のカギは?「いかにリスク管理を…」 56歳誕生日を前祝い「良かった」

柏の井原正巳監督【写真:徳原隆元】
柏の井原正巳監督【写真:徳原隆元】

横浜FM戦に続いて横浜FCにも勝利

 今シーズン、苦戦が続いている柏レイソルだが9月17日に行われたJ1リーグ第27節の横浜FC戦では、前節の横浜F・マリノス戦(2-0)に続き、2-1の勝利を収めてシーズン初の連勝を飾った。直近6試合で3勝3分けとなり、勝ち点をしっかり上積みしている。

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 柏を率いる井原正巳監督は、試合後の公式会見で「順位が近い横浜FCさんとの決戦ということで、選手は非常に気合が入っていましたし、今日のゲームの重要性を理解したなかで勝つことができました」と試合を総括した。

 さらに「前半は非常にいい入りができて、2点を取ることができ、我々のゲームができたと思います。後半に横浜FCさんもボールを握ることからスタートして、ボールを握られたなか、2点をリードしている気持ちの余裕もあり、守りに入ってしまいました。押し込まれる時間が増えて受けてしまい、後半は完全に横浜FCさんのゲームだったと思います。それでも全員で粘り強く守り、1失点に抑えられました。チームにとっても大きな勝利。このまま負けない状況を続けていくうえで、連勝が今の状況を変えるためにはすごく大事な要素だと選手たちにも伝えていました。今日はなんとか結果が出せてよかったと思います」と、安堵の表情を浮かべた。

 この試合に向けて、ポイントとして選手たちに伝えていたのは、横浜FCの「カウンターを受けないこと」だっただという。「いかにリスク管理をして、切り替えを早くするか。あとは不用意な失い方をしないこと。そういうところは意識してできたと思います。特に前半は1、2本、スピーディーな攻撃をやられたところはありますが、それ以外はなかったと思います。後半は逆に相手がボールを握った状態で、カウンターができずに横浜FCさんが苦しい展開になったと思います」と、後半についても攻められたというよりは、攻めさせた感覚で戦っていたことを漏らしている。

 試合翌日の18日は、井原監督の56歳の誕生日。試合後には柏のサポーターからハッピーバースデーの歌も送られたが、「いい誕生日を迎えられる?」という問いに井原監督は「そうですね。明日は休みなので、家族に祝ってもらいたい。なかなか誕生日の前後、勝てないシーズンが多かったなかで、今日は勝てて本当に良かった」と、笑顔を見せた。

 直接対決で横浜FCとの勝ち点差を4に広げ、最下位の湘南との勝ち点差を5とした柏。誕生日のオフを挟み、指揮官は選手たちとともに、再び残留に向けた戦いに身を投じることとなる。

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