トッテナム、ケイン後任問題に古橋亨梧が再浮上「セルティックを傷つけることになる」 30億円の“格安”を英指摘

セルティックでプレーする古橋亨梧【写真:Getty Images】
セルティックでプレーする古橋亨梧【写真:Getty Images】

新シーズンに4年の契約延長を結んだ

 イングランド1部トッテナムは、契約が残り1年となっていたエースでありキャプテンであるイングランド代表FWハリー・ケインをドイツ1部バイエルンに放出した。新たなストライカーの候補には、セルティックの日本代表FW古橋亨梧の名前が挙がっている。英紙「デイリー・エクスプレス」は、今夏セルティックからトッテナムに移ったアンジェ・ポステコルグルー監督が「再びセルティックを傷つける」可能性を報じている。

 今夏、セルティックと新たな4年契約を結んだ古橋だが、トッテナムへの移籍が報じられ続けるのも無理はないだろう。昨シーズンまでセルティックで指揮を執っていたポステコグルー監督の下、クラブは5つのタイトルを獲得したが、その中心的な役割を担ったのが、昨季のリーグ得点王と最優秀選手賞に輝いた古橋である。

 トッテナムではエースのケインがいなくなり、ストライカー不足に陥っている。移籍市場が閉まるまでは、2週間ほどしか時間もない。そして経済的にもスコットランド王者以上に、トッテナムには強みがある。

 ヴィッセル神戸から450万ポンド(約8億3000万円)の移籍金でセルティックに加入した古橋は、大きく評価を上げたとはいえ、英紙「サンデー・ミラー」によれば移籍金は1600万ポンド(約30億円)だという。ケインを1億ユーロ(約159億円)で売却したばかりのクラブからすれば、格安で獲得できる。記事では、「ブラジル代表FWリシャルリソンがケインの穴埋めとして期待されているが、北のロンドンのクラブは攻撃面の強化のために、もう1人FWを加えたがっている」と伝えている。ポステコグルー監督の下で活躍した古橋に、トッテナム行きの噂が再燃するのも当然だろう。

 子供の頃からセルティックのファンである元スコットランド代表FWパット・ネビン氏は、セルティックを離れることでファンを傷つけたポステコグルー監督が、さらに古巣を傷つける可能性があると指摘していた。

「もしキョウゴが去ることになれば、セルティックを傷つけることになる。彼は新たな契約を結んだ。これ自体は良かったけれど、プレミアリーグのクラブからオファーが来たら、断るのは難しい。行くとすれば、スパーズだろう。ハリー・ケインが移籍したら、彼らは前線で周囲に絡め、得点できる選手が必要になる。アンジェとは仕事をしていたし、彼のことは良く知っている」と、コメントした。

 そして「キョウゴは、ケインとは同じレベルではないし、彼よりも華奢だ。ケインはワールドクラスだが、キョウゴにはトップリーグで自分を証明する必要がある。でも、キョウゴに得点をするチャンスを与えれば、彼は点を取るだろうし、そのことはアンジェも知っている」と、プレミアリーグでも活躍をできる能力があるという考えを口にし、「彼をスコットランドで見続けたい。でも、彼がスパーズに行ってもショックは受けないだろう」と、続けている。

 開幕戦2試合連続ゴールを決め、2023-24シーズンも好調な滑り出しを見せた古橋だが、少なくともトッテナムが新たなFWを獲得するまでは、移籍の噂は消えないかもしれない。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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