浦和が微妙なPK判定から決勝弾 CS決勝第1戦で鹿島を破り、10年ぶり年間優勝へ王手!

鹿島の決定機はGK西川がセーブ

 後半に入り、最初の決定機を掴んだのは鹿島だった。同6分、中盤でのボールの奪い合いを制した鹿島は浦和守備陣にできたギャップを見逃さず、FW土居聖真のパスにMF遠藤康が抜け出し、GKと1対1のチャンスを得た。しかし、背後へのボールを予期して距離を詰めていた浦和GK西川周作が遠藤のシュートをブロックし、先制点を許さなかった。

 すると浦和は同11分、右サイドからMF柏木陽介がフワリとしたクロスを中央へ供給すると、FW興梠慎三を鹿島DF西大伍が倒してPKの判定が下された。微妙なジャッジとなったものの、これを浦和の主将MF阿部勇樹がゴール中央へ冷静に決め、同12分に浦和が貴重なアウェーゴールとなる先制点を奪い、1-0とリードした。

 鹿島の石井正忠監督は同17分、MF中村充孝に代えて負傷から復帰したばかりのMF柴崎岳を左の攻撃的MFに投入した。柴崎は投入直後の同20分に強烈なボレーシュートを放ったが、浦和守備陣のブロックにあった。

 攻勢に出ようとする鹿島に対し、浦和のミハイロ・ペトロヴィッチ監督は同29分に武藤に代えてMF青木拓矢をボランチに投入。柏木を一列上げて中盤の強度を高めた。90分間激しい競り合いが続いたゲームは、その後スコアは動かず浦和が1-0と先勝。マン・オブ・ザ・マッチには決勝ゴールを挙げた阿部が選出された。年間勝ち点1位の浦和が、12月3日に埼玉スタジアムで行われるホームの第2戦に向けて優位な状況を手に入れた。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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