吉田麻也が考える日本サッカー界の課題 持論を展開…シーズン移行は「今がやる時なんじゃないかと」

現在無所属の吉田麻也【写真:ロイター】
現在無所属の吉田麻也【写真:ロイター】

「内田篤人のFOOTBALL TIME」に出演

 新シーズンからドイツ2部に降格するシャルケを退団し、去就が注目されているDF吉田麻也がDAZNの公式YouTubeチャンネルに登場。「DAZN」の番組「内田篤人のFOOTBALL TIME」に出演した際に、日本プロサッカー選手会(JPFA)の会長として語った日本サッカーの改善点について明かした。

 日本サッカーの改善点について、第一にABC契約(Jリーグにおけるプロサッカー選手の契約条件)。JリーグはプロA契約~C契約まであり、選手の年俸に一定の上限を設けてクラブの経営安定化を目指した。A契約は上限なしだが、初めてA契約を締結する場合に限り基本報酬は670万円以下。C契約は460万円以下と定められている。

 そのなかで、チェイス・アンリ(シュツットガルト)や福田師王(ボルシアMG)らのように若くから直接海外へ行く選手も増えてきている。その理由を吉田は「(年俸の)上限が決まっているし、若い選手は目が海外に向いている。誰もJリーグクラブが勝てない。それならビッグクラブはお金を出せるし、スモールクラブはそれ以外のところでお金を循環できるようにすることを考えないと。レベルを上げることで下がより豊かになれる」とした。

 さらに現在、A契約で最低460万円以上、B、C契約は規定なしとなっている最低年俸を設定することも挙げた。

 また秋春制のシーズン移行についても言及。マジョリティーでいうと「変えた方がいい」といい、一番やらないといけない対策は「雪国の対策」。自身も日本にいて「この夏の暑さは危険」と指摘した。「田嶋さん(JFA会長)がいて、野々村さん(Jリーグチェアマン)がいて、僕が選手会にいる今がやるときなんじゃないかと思う」と、前向きな姿勢を見せた。

 選手会長に就任し、さまざまな問題に取り組んでいる吉田。日本サッカーに還元しようと、向き合っている。自身の公式ツイッターでは「ここに言いたいことが詰まってます」「いろんな意見があると思いますがみなさんどう思いますか?」と問い、ファンからもさまざまな意見が寄せられていた。

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