日本のキッカー“争奪”じゃんけん→直接FK弾に海外衝撃 「セリエAの懐かしい瞬間を思い起こさせる」

イラン戦で3点目を決めた佐藤龍之介【写真:Getty Images】
イラン戦で3点目を決めた佐藤龍之介【写真:Getty Images】

準決勝でイラン代表に3-0で勝利 佐藤龍之介がチーム3点目を決める

 U-17日本代表は6月29日、U-17アジアカップの準決勝でU-17イラン代表と対戦し、3-0の勝利を飾った。若き日本代表はアジアの頂点へ王手をかけたなか、チームの3点目に海外が注目している。

 前半10分、左サイドでドリブル突破が持ち味のMF川村楽人が縦に仕掛けるとマイナスのラストパス。そこにMF矢田龍之介が走り込むと左足シュートでゴール左上を正確に捉えて先制点を手にした。さらに同25分、MF佐藤龍之介が放ったシュートを相手GKに弾かれたところ、セカンドボールをMF山本丈偉が前方へつなぎFW望月耕平がペナルティーエリア内から冷静にゴール。2-0とリードを広げた。

 前半途中からの豪雨や雷の影響で試合は後半の序盤に約10分間中断するアクシデントもあったが、動じなかった日本は後半29分、ペナルティーエリアのすぐ外、やや左サイド寄りで得たフリーキック(FK)のチャンスにキッカーの佐藤はジャンプする壁の下をグラウンダーで抜くシュートを選択。これが見事にゴールへ吸い込まれて3-0とした。

 このFKの直前、佐藤はFW名和田我空とキッカーを巡ってじゃんけんしていた。じゃんけんに勝利した佐藤が直接FKを決めた形となった。

 すると、海外のツイッターアカウント「Out Of Context Football」ではこのシーンが取り上げられ、ファンからは「世界の龍之介になっちゃった」「決めるからもっとおもろい」「クレバーだ!」と国内外から反応が寄せられた。また、イタリアメディア「Fanpage.it」では「セリエAの懐かしい瞬間を思い起こさせる3点目」と報道している。

「2人の少年は議論せずにお互いにじゃんけんし始めた。結局、勝った佐藤がチャンスを生かしてイランGKに逃げ場のない低いシュートを完璧に決めた。これは多くの人がセリエAで見た光景を思い出させた。2005年、(シニシャ・)ミハイロビッチとアドリアーノの記憶が自然と沸き上がった」

 世界的なFKの名手も繰り広げた“キッカー争奪戦”は海外でも注目のシーンとなったようだ。

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