英記者がエルサルバドル戦先発11人の採点 「疑いの余地なしのMVP」と大絶賛したのは?

久保建英は「疑いの余地なしのMVP」と大絶賛【写真:Getty Images】
久保建英は「疑いの余地なしのMVP」と大絶賛【写真:Getty Images】

【識者の目】最高8点評価に1ゴール2アシストの久保、続く7点に谷口、菅原、三笘、旗手と並ぶ

 日本代表(FIFAランキング20位)は6月15日に豊田スタジアムで国際親善試合を行い、エルサルバドル代表(同75位)に6-0と快勝した。かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)7大会連続取材している英国人記者のマイケル・チャーチ氏はスタメン11選手を採点。1得点2アシストのFW久保建英を「疑いの余地なしのMVP」と大絶賛している。

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 日本代表・エルサルバドル戦の先発メンバー採点(10点満点)

<GK>
■大迫敬介(サンフレッチェ広島) 6点
 開始直後で相手が数的不利になってしまえば、GKに仕事はほとんどない。だが、大迫は日本の高い支配率にも関わらず、スイッチを切らず。前半のファインセーブは見事。

<DF>
■谷口彰悟(アル・ラーヤン) 7点
 圧勝劇の立役者。久保の完璧なフリーキック(FK)から見事に先制ゴール。W杯以来の代表復帰は理想的な内容だった。

■板倉 滉(ボルシアMG) 6点
 ほぼトラブルゼロ。序盤の退場で相手の攻撃陣に脅威はなし。攻撃参加の姿勢も評価。

■森下龍矢(名古屋グランパス) 6点
 代表戦デビューは過不足なし。格下相手で臆するところなく、旗手怜央、三笘薫との連携もまずまず。
 
■菅原由勢(AZアルクマール) 7点
 またしても力強い躍動。右サイドバックで酒井宏樹の後継者として一気に台頭。サイド攻撃のサポート、中盤との絡みも二重丸。

<MF>
■守田英正(スポルティング) 6点
 遠藤航不在も、日本代表に問題なし。連携不慣れな中盤でも持ち前の身体能力で数的不利の相手を苦にせず。

■三笘 薫(ブライトン) 7点
 エルサルバドル守備陣には同情を禁じ得ない。自分の形でボールを持った三笘を止められるDFは世界でわずか。45分間のプレーで、静かな脅威に。

■旗手怜央(セルティック) 7点
 三笘との高度な連携でクオリティーを誇示。エネルギー十分でセットプレーでも選択肢に。クラブレベルでの活躍を鑑みて、まだ代表2試合という不遇は理解に苦しむ。

■堂安 律(フライブルク) 6点
 いつもより低いポジション。三笘のおかげでゴールを記録したが、攻撃にほとんど絡めず。背番号10だが、実際の役割は8番。

■久保建英(レアル・ソシエダ) 8点
 エルサルバドルにありとあらゆるトラブルを与えたスタート。ゴールは見事。2アシストも絶妙。疑いの余地なし、この日のMVP。

<FW>
■上田絢世(セルクル・ブルージュ) 6点
 ようやくの代表初ゴール。序盤の数的有利に追い込むファウルもあったが、数的有利で更なるゴールも狙えたはず。

マイケル・チャーチ

アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。

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