「試したいことも試せた。とりあえず良し」 本田、ハリルからダメ出しも自己分析は“及第点”

「変化を付けられるのがいい選手」と再認識

 今季セリエAで3位と躍進するミランのなかで、本田はヴィンチェンツォ・モンテッラ監督の信頼を失っている。10月25日の敵地ジェノア戦で今季初先発を果たしたが、味方のオフサイドトラップに取り残され、失点に絡んだ。本田の今季唯一の先発試合がここ9試合で唯一の黒星となり、ミランでは窮地に立たされている。

 後半16分にFW浅野拓磨と途中交代するまで、試合勘を取り戻そうとしていた本田は密かにトライしていたことがあったという。

「一番、自分の中でやりたかったことは、自分のポジショニングなので。周りとの連係もそうなんですけど、自分の立ち位置をいつもに付け加えたというか、それはできたと思うので。次に周りとのコンビネーションで言うと、キヨ(清武弘嗣)も同じようなことを考えていたので、それでうまくいった部分もある。実際にその点も話していたので。距離感を感じたのには意図的なものもある。1試合だけだし、同じ相手ではないので、同じやり方で同じ効果があるかは分からない。理想は試合中に相手の立ち位置を見て変えられるのがいいし、改めて変化を試合中に付け加えられるのがいい選手なんだなと思いながら試合をしていました」

 前半32分には、FW大迫が決めたヘディングシュートの場面で完全に重なる一幕もあった本田だが、普段と異なるポジショニングを意識していたという。2ゴールを決めた大迫とトップ下で先発し、2アシストを記録した清武のセンターラインが輝いた試合で、本田とFW斎藤学(横浜F・マリノス)の両サイドはオマーン相手に決定機を作れなかった。ミランで出番を手にできない苦境の影響がパフォーマンスにも影を落としているが、15日のサウジアラビア戦でハリル監督はリズムを失った本田を先発で起用するのだろうか。

 

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