三笘への危険チャージは「警告となるべき無謀なチャレンジ」 アーセナルFWとの衝突を海外考察…レフェリーの判定を糾弾

ブライトンの三笘薫【写真:ロイター】
ブライトンの三笘薫【写真:ロイター】

危険なチャージを受けたがマルティネッリにはノーカードの判定に

 イングランド1部ブライトンの日本代表MF三笘薫は、プレミアリーグ第36節アーセナル戦で危険なチャージを受けたが相手にはノーカードの判定だった。このシーンについて、米スポーツ専門局「ESPN」が考察を展開している。

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 前半5分、ルーズボールを追うなかで三笘はアーセナルFWガブリエウ・マルティネッリから激しいチャージを受けて転倒。しばらくピッチで倒れ込んだが、その後立ち上がりプレーを続けた。

「ESPN」では「マルティネッリがミトマに飛び込むやり方は、相手の安全を危険にさらすという議論がある」とこのシーンを紹介。「しかし、ほかのスポーツとは異なり、サッカーでは、選手が直接肘でチャレンジしない限り、この種のチャレンジはレッドカード違反と判断されないようだ。マルティネッリは、肘でアタックするのではなく、身体の重さでミトマに飛び込んでいる」と競技の性質上、退場には値しないと考察を展開する。

 そのうえで、「VARは、このチャレンジはレッドカードとなる暴力的行為ではなく、イエローカードとなるべき無謀なチャレンジだと判断したのだろう。現場の主審はカードを出さないことを選択したため、VARが介入してイエローカードを勧めることはできない」と指摘。VARのリコメンド(レフェリーへ確認を促すこと)ができるのは、一発退場に値するも事象のみだと考察を述べている。

 試合では三笘へのチャージ後、前半7分にブライトンMFモイセス・カイセドがマルティネッリへ強烈タックルを見舞う。この一撃にも三笘の場面同様カードは出ず。マルティネッリはプレーを続行したが、痛みが引かずに同20分に交代を余儀なくされていた。

 同メディアではカイセドのファウルシーンにも言及。「主審は試合開始早々に強いチャレンジを何度も許した。マルティネッリの一件に対する甘い対応が、モイセス・カイセドの背後からのチャレンジに直結してしまった。これは報復であったが、主審はまたしてもカードをポケットにしまっておくことを選択した」と担当したレフェリーの判断を糾弾していた。

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