冬の移籍市場で出鼻を挫かれたミラン ユナイテッドの妨害で若きDFリーダー候補の獲得を断念

リオ五輪金メダルに貢献のDFカイオと交渉し、獲得は既定路線だったが…

 日本代表のFW本田圭佑が所属するACミランは、株式99%を中国へ売却し、冬の移籍市場から反転攻勢をかけるとされていたが、その出鼻を挫かれてしまったようだ。ブラジルの若きDFリーダー候補の獲得を諦めたと、イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が報じている。

 ミランは2012年オフに資金難に陥り、ブラジル代表DFチアゴ・シウバとスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチという攻守の看板選手を売却して以来、苦しい財政状況が続いていた。獲得選手は本田のように契約満了で移籍金不要の選手が増え、チームの成績も降下するという負のスパイラルに陥っていた。

 そうした状況を打破する一手として、今夏に中国への資本売却に踏み切った。夏の移籍市場では資金繰りが間に合わなかったが、冬の移籍市場からは軍資金を得て選手獲得に本腰を入れると見られている。その第一候補が、リオデジャネイロ五輪でブラジル史上初の金メダル獲得に大きく貢献したDFロドリゴ・カイオだった。夏の時点からサンパウロと交渉していたミランは、冬の移籍市場でカイオ獲得が既定路線とされていた。

 ところが、ここにきてジョゼ・モウリーニョ監督が率いるマンチェスター・ユナイテッドがカイオ獲得レースに参戦し、サンパウロが要求する移籍金をクリアするだけでなく、本人サイドとも好条件で合意したという。これにより、ミランはカイオ争奪戦から撤退せざるを得なくなったとしている。

 

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