川崎GK上福元直人、兄は元Fリーガー フットサルから学んだ技術とビルドアップ「狭い局面で少なからず生きている」

川崎の上福元直人【写真:Getty Images】
川崎の上福元直人【写真:Getty Images】

川崎は浦和戦で1-1のドローに終わった

 今季京都サンガF.C.から川崎フロンターレに加入したGK上福元直人が4月23日のJ1リーグ第9節の浦和レッズ戦で、リーグ戦初の先発出場を飾った。今シーズンのリーグ戦においてホーム未勝利が続いている川崎は、初めて先制したものの後半36分に同点ゴールを許し、1-1の引き分けに終わった。

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 19日のルヴァンカップ清水エスパルス戦(6-0)でも完封勝利に貢献していた上福元は、「やっぱり勝ちという結果をホームで得られなかったことは、チームとしてやるべきことができなかったことだと思う。『良い試合でした』と言うだけではなく、勝点3にどれだけこだわれるかが今後、大事になっていく。今日できなかったところを反省するべきですし、これを力にして、しっかりつなげていくべきだと思います」と、試合を総括した。

 終盤に1失点を喫した上福元だったが、ビルドアップの場面などで持ち味を発揮。ボールを大切につなぐ川崎のスタイルに合うことをあらためて示した。

 後方からのビルドアップについては、「ここ何試合かで自分たちのボールの動かし方が良くなっている部分もあります。各々がしっかり判断し合いながら、しっかりと自分たちが協力しながら、ボールが動かせている部分はあると思う。そこはポジティブに捉えつつ、次につなげていく。さらに良くすることで相手も対応に追われて、自分たちが試合を優位に運ぶことにつながると思うので、そういったところを目指していかなければいけない」と、手応えを口にするとともに、課題を挙げた。

 上福元の実兄・俊哉は、2021年までフットサル選手として立川・府中アスレティックFC(現立川アスレティックFC)で活躍をしていた。最近のフットサルはGKも攻撃参加をして数的優位を作るのがトレンドになっているが、上福元も兄のフットサルの試合を見るなかで、サッカーに生かせるヒントを技術的にも得ていたという。

「ボールの持ち方とか、相手との駆け引きというのは、サッカーだけでなく他の競技からも学べます。フットサルは現象で1対1の局面も多いですし、小さいなかでのスペースをどう使うかは面白い部分もありました。体の向きとか、ボールの持ち方とかに、すごくこだわりがあるなかで、すごくいい勉強になるところがたくさんありました。そういうところは無駄になっていないというか、自分のためになっている部分です」

「フットサルでは足裏をよく使いますが、足裏を使ってどこにでもボールを動かせるようにするとか、相手の角度をどう変えるかっていうのは(サッカーの)ビルドアップでも大事になります。僕はGKですが、狭い局面や難しい局面を打開するうえで、少なからず生きていると思います」

 俊哉の引退に伴い、フットサルを見る機会は減少したというが、上福元の探究心は変わらない。「それ以外のところでも学べるところはあるので、海外のサッカーとかもチェックしていますし、まだまだ自分では成長できると思っているので、こだわっていきたいと思います」と、さらなる成長を誓った。

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