トッテナムDFを現地サポーターが糾弾? ブーイング&拍手の皮肉に主将ロリスも苦言「サッカー界で見たくないもの」

トッテナムGKロリスがサポーターの振る舞いに苦言【写真:ロイター】
トッテナムGKロリスがサポーターの振る舞いに苦言【写真:ロイター】

2-3で敗戦、失点に関与したDFダビンソン・サンチェスへのファンの振る舞いが話題に

 アントニオ・コンテ監督がシーズン途中で解任となったイングランド1部トッテナムは、まだ大きな混乱のなかにあるようだ。4月15日のプレミアリーグ第31節のボーンマス戦に2-3で敗れた後、キャプテンのフランス代表GKウーゴ・ロリスが、試合中のサポーターの振る舞いに苦言を呈した。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。

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 トッテナムは韓国代表FWソン・フンミンのゴールで先制したものの、2点を奪われ逆転を許してしまう。後半43分にオランダ代表FWアルノー・ダンジュマのゴールで追い付いたが、アディショナルタイムに再び失点を喫した。

 勝点を取れなかったことに対するブーイングであれば、ロリスも受け入れたかもしれない。だが、トッテナムのサポーターは前半36分から途中出場したコロンビア代表DFダビンソン・サンチェスが2つの失点に絡むと、2失点目以降はサンチェスがボールを持つたびにブーイングをするようになったのだ。

 2017年にクラブ記録となる3660万ポンド(約61億円)の移籍金で加入したサンチェスだが、後半13分にはダンジュマとの交代でベンチに退いた。途中出場からの途中交代という屈辱の状況で、スパーズのファンは拍手で交代を歓迎したのだった。ベンチに退いたサンチェスは、手で顔を覆う様子が捉えられている。

 ロリスは、この件について「クラブにとって悲しいこと」と話した。「すぐに始まった。彼がピッチに出てきた時からだ。あんなことは、これまでのキャリアのなかでも一度も見たことがなかった。ダビンソンを気の毒に思う。彼はチームメイトであり、友人で、このクラブのために何年も、何年も戦ってきた。ただただ寂しいよ。クラブにとっても、ファンにとっても、選手にとっても、悲しいことだ。サッカー界で見たくないものだ」と、苦言を呈した。

 クリスティアン・ステッリーニ暫定監督も、「全員にとって難しい瞬間だ。何が起きてるか分析しないといけない。全員が選手を後押しすることが、どれだけ重要なことかを理解しないといけない。私の決断には、私が責任を取る。前半は1-0でリードしていたから、もう1人のストライカーを入れるのは早過ぎると感じたんだ。1-2とリードされてからは、ダビンソンを下げなければいけないと感じた。戦術的な理由だけだ。私たちは彼へのサポートを必要としている。彼にとってだけでなく、チーム全体にとってタフな瞬間だ」と、ダビンソンのプレー時間が短くなった理由を説明するとともに、応援を求めた。

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