英記者がウルグアイ戦先発11人の採点 「安定感の欠如」「交代後に連携向上」…酷評された選手とは?
【識者の目】単独最高「7」点を三笘に与える「願わくば先発継続であることを」
3月24日に国立競技場で行われたキリンチャレンジカップ2023で、森保一監督の率いる日本代表(FIFAランキング20位)はウルグアイ代表(同16位)と1-1で引き分けた。かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を7大会連続で取材している英国人記者のマイケル・チャーチ氏が日本のスタメン11人を採点。不発に終わった攻撃陣でブライトンFW三笘薫に単独最高点を与え、「願わくば先発継続であることを」と評している。
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日本代表・ウルグアイ戦の先発メンバー採点(10点満点)
<GK>
■シュミット・ダニエル(シント=トロイデン) 6点
バルベルデのゴールに関してはなす術なし。コーナーキックの対応で不安定さが散見されたが、高速フィードは日本の攻撃の新たな要素に。
<DF>
■板倉 滉(ボルシアMG) 6点
若く未経験な最終ラインで経験を示した。ウルグアイのコーナーキックに苦しむチームを運動能力で支えた。
■伊藤洋輝(シュツットガルト) 5点
長友佑都の後継者としての左サイドバックの期待を集めるが、攻撃面の部分ではさらなる奮起と三笘との連携向上が今後の課題。
■瀬古歩夢(グラスホッパー) 6点
及第点のパフォーマンス。吉田の隠しきれない衰えを考えれば、瀬古のアジリティーと若さで、カタール・ワールドカップ(W杯)で導入した5バックから4バックへの復帰は必然か。
■菅原由勢(AZアルクマール) 6点
美しい左足のパスがアシストにならなかったのは、浅野のせい。堅実なパフォーマンスで板倉との連携も合格点。
<MF>
■遠藤 航(シュツットガルト) 6点
吉田からキャプテンマークを継承し、いつも通りのハードワークを見せた。センターバックの位置に入ることもあったが、若いCBコンビをサポートした。
■守田英正(スポルティング) 5点
珍しく安定感の欠如。前半のパスミスで瀬古は退場を命じられてもおかしくない状況を生み出した。
■鎌田大地(フランクフルト) 5点
W杯同様に存在感を見せられず。あまりに関与できずに、西村と交代後に日本アタッカー陣の連携が向上する皮肉な事態に。
■三笘 薫(ブライトン) 7点
日本攻撃陣で最大の脅威。ブライトンでトレードマークになった単騎突破でも自信が漲る。森保政権では稀有な先発となったが、願わくば、今後も先発継続であることを。
■堂安 律(フライブルク) 5点
W杯で見せた推進力やキレはなし。ファイナルサードでの仕事もなし。伊東との交代で右サイドは明確にアップグレードされた。
<FW>
■浅野拓磨(ボーフム) 5点
決定力の欠如を自陣でのプレッシングというハードワークで補うことに。ゴール前での安定感がない。
マイケル・チャーチ
アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。