エジプト2部主審に珍事…観客のスマホでリプレー確認→ゴール取り消しで無期限停止処分

エジプトで主審に対して無期限停止処分が下された(写真はイメージです)【写真:Getty Images】
エジプトで主審に対して無期限停止処分が下された(写真はイメージです)【写真:Getty Images】

エジプト2部リーグで衝撃の事態、VAR未導入の試合で審判が携帯電話でリプレー確認

 サッカー界では現在、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の導入により映像でプレーを確認して判定に生かすことが増えているが、エジプトで観客の携帯電話(スマートフェン)でリプレー映像を確認したレフェリーが無期限停止となる衝撃の事態が起きた。英紙「デイリー・メール」などが報じている。

 VARが導入されていないエジプト2部のスエズとアル・ナスルの試合で、スエズが2-1でリードしていていた後半終了間際に事件は起きた。アル・ナスルがフリーキックをゴール前に蹴り込むと、味方選手が押し込んで劇的な同点ゴールになったかと思われた。しかし、ハンドがあったという抗議を受けたこの試合のモハメド・ファルーク主審はピッチサイドに引き上げると、あろうことか観客の携帯電話でリプレー映像を確認。ハンドがあったとしてゴールを取り消した。

 この後、試合はスエズが3-1で勝利し、ファルーク主審は警備員たちの保護を受けてスタジアムを去ったという。しかし、エジプトサッカー協会の審判委員会はファルーク主審をはじめ、この試合に関わった審判団全員を無期限の停止処分にすることを発表した。

 VARが導入されていない試合においてはスタジアムのビジョンに映る映像はもちろん、運営スタッフのコメントなども含めてピッチ上の審判団が確認できた以外の情報を判定に利用することは一切認められていない。自身の判定に確証を持てなかったのかもしれないが、ファルーク主審の行った行為は世界中を駆け巡ってしまった。

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