J3琉球、酒気帯び運転で札幌から契約解除のDF柳貴博の加入を発表 「人としてサッカー選手としてもう一度やり直すチャンスを…」

琉球に加入の決まったDF柳貴博【写真:Getty Images】
琉球に加入の決まったDF柳貴博【写真:Getty Images】

昨年8月に酒気帯び運転によりレンタル先の福岡と保有元の札幌が契約解除

 J3のFC琉球は3月17日、昨年夏に酒気帯び運転により北海道コンサドーレ札幌を契約解除となっていたDF柳貴博の加入を発表した。J3からの再スタートとなる。

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 現在25歳の柳は、世代別代表にも選出された経験を持つ。期待のDFとしてFC東京のユースから2016年にトップチームに昇格。FC東京U-23で、モンテディオ山形やベガルタ仙台への期限付き移籍を経て21年に札幌へ完全移籍した。

 22年からはアビスパ福岡へレンタルに出されていたが、同年8月末に酒気帯び運転により任意捜査を受ける。レンタル先の福岡と保有元の札幌から契約解除が言い渡された。

 そんななか、柳へ手を差し伸べたのはJ3の琉球。17日に加入を発表し、本人もコメントを公表している。

「FC琉球に加入する事になりました柳貴博です。昨年の8月末に酒気帯び運転というサッカー選手である前に人として絶対にしてはいけない行動をとってしまいました。自分のとった行動で社会的にも多くの人に迷惑をかけて、期限付き移籍で所属していたアビスパ福岡、所属元だったコンサドーレ札幌、Jリーグ、JFA、サッカーに関わる全ての方々を失望させ、日本サッカーの価値を下げる行動をとってしまいました。ファン・サポーターの方々の気持ちも裏切ることになってしまいました。本当に申し訳ございませんでした。

 そして今回FC琉球に、人としてサッカー選手としてもう一度やり直すチャンスを与えていただきました。まずは人として社会人としての信用、信頼を少しでも取り戻していけるよう取り組んでいきたいと思います。そしてサッカー選手として今年FC琉球をJ3優勝、J2昇格という目標を必ず達成出来るよう自分の持っているものを全て出していきたいと思います。よろしくお願いします」

 琉球フットボールクラブ株式会社の代表取締役社長、倉林啓士郎氏のコメントは以下のとおり。

「いつもFC琉球へのご支援やご声援、誠にありがとうございます。このたび、弊クラブに柳貴博選手が加入いたします。柳選手は昨年8月に重大なコンプライアンス違反を犯してしまいました。柳選手自身、大きく反省しており、これまで自分と向き合う時間を設けておりました。迷惑をかけたサッカーファミリーの皆様、社会全体からの信頼を、これからサッカーと真摯に向き合うことで回復していきたいという柳選手の想いを、クラブとしてサポートしていきたいと思います。また柳選手はクラブと協議をして、沖縄県内地域での社会貢献活動を行なってまいります。柳選手及びFC琉球を、引き続きどうか温かく見守っていただけますと幸いです」

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