U-20代表MF北野颯太、W杯出場権獲得も“アジア王者”へ意欲 「僕たちの目標はここではない」

10番を背負う北野颯太【写真:Getty Images】
10番を背負う北野颯太【写真:Getty Images】

坂本、熊田のゴールでヨルダンに2-0で勝利

 U-20日本代表は5月のU-20ワールドカップ(W杯)アジア予選を兼ねたU-20アジアカップで、現地時間3月12日に準々決勝でヨルダンと対戦。このゲームを2-0で制して大会の4強入りと、本大会出場を決めた。MF北野颯太は2つのゴールに絡む活躍を見せ、「僕たちの目標はここではなく、アジアチャンピオンになること」と語った。

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 この大会は5月のU-20W杯を開催するインドネシアを除く上位4チームに入れば本大会への出場権を獲得することができる。インドネシアがグループステージで敗退したため、この準々決勝の勝者4チームがアジア代表として世界の舞台に臨むという、大きなプレッシャーの懸かるラウンドになった。

 前半は決定力を欠いた面もあった日本は、北野もゴール前のチャンスでシュートを枠内に飛ばせなかった。それでも後半9分、敵陣でのプレスでボールを奪ったところから素早く攻撃すると北野がペナルティーエリア内の奥深くまで侵入。マイナスに戻したラストパスにフリーで走り込んだFW坂本一彩が合わせて蹴り込み、待望の先制点を得た。

 さらに後半25分には、北野のシュートを相手GKが弾いたゴール前のこぼれ球に反応した途中出場のFW熊田直紀が追加点。これでリードを2点に広げて危なげなく勝利した。

 すでに昨季のルヴァンカップでニューヒーロー賞を受賞し、セレッソ大阪の準優勝に貢献するなどJ1のトップレベルでの実績も持つ北野は「前半、苦しい時間帯も多かったけど焦れずにやっていこうと。全員がいい準備をして、後半はいいスタートから入れた。早い時間帯に先制点を取れたのも大きかった。自分たちのプラン通りに動けたし、監督の指示もあったと思う」と試合を振り返った。

 これでU-20W杯への出場権を獲得させ「まずは嬉しい気持ち」と話した北野だが、「僕たちの目標はここではなくアジアチャンピオンになること。ここで満足することなくやりたい」と先を見据えた。この世代のアジア王者の称号を得て、世界大会へと臨みたいところだ。

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