財政難バルサ、今夏“補強禁止”状態 リーガ会長が明言「選手を売るように勧めている」
財政難に苦しむバルサ、現状での補強不可をラ・リーガのテバス会長言及
スペイン1部FCバルセロナは昨夏にポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキを獲得するなど大型補強を展開した。しかし、ラ・リーガのハビエル・テバス会長によれば、同クラブは事実上の“補強禁止”状態にあり、選手の売却がなければ新戦力を加えることができないという。英紙「デイリー・メール」が報じた。
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財政難に苦しむバルセロナ。昨夏は積極的な補強を展開した一方で、テレビ放映権の売却など苦肉の策で資金を捻出していた。しかし、ロンドンで開催された「フィナンシャル・タイムズ・ビジネス・オブ・フットボール・サミット」でラ・リーガのテバス会長はバルセロナが規定に抵触しており、現状では選手の補強はできないと語ったという。
「バルセロナはリーガに影響を与えるような疑わしい振る舞いをしており、我々はそれを受けて行動している。我々にはルールがある。彼らはもはやこれ以上新しい選手を獲得することはできない。
彼らは7億ユーロ(約1014億円)でテレビ放映権を売り、問題を解決するための方法を模索していた。だが、来季はもうそれをすることができない。我々は経済状況を厳しく管理している。あらゆる移籍ウィンドウにおいて、ラ・リーガの全クラブにどれだけの金額を使えるのか通達する」
テバス会長は「バルセロナの場合は賃金と移籍に関する支出を6億5000万ユーロ(約942億円)から4億5000万ユーロ(約652億円)まで減らす必要がある。2億ユーロ(約290億円)のマイナスだ」と具体的な数字を用いて「選手への投資を減らす必要があるということだ。彼らには選手を売るように勧めている」と人員の整理が必要だと財政の改善を要求した。
バルセロナは昨夏の移籍市場で4500万ユーロ(約65億円)を投じたレバンドフスキを筆頭に、FWラフィーニャやDFジュール・クンデなど総額1億5000万ユーロ(約217億円)超の補強を敢行した。しかし、今夏のマーケットでは補強に厳しい制限が設けられることになりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)