欧州の“ノーゴール”判定問題…テクノロジーが認めた同点弾を主審が取り消しの“珍事”に反響「一体何が起きた」

フィオレンティーナFWカブラルのゴールは“幻”に【写真:ロイター】
フィオレンティーナFWカブラルのゴールは“幻”に【写真:ロイター】

フィオレンティーナの同点ゴールがVARの末に取り消し

 イタリア1部フィオレンティーナは、現地時間2月23日にホームで行われたUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)決勝トーナメントプレーオフ第2戦で、ポルトガル1部ブラガに3-2で勝利した。2戦合計スコア7-2でベスト16進出を決めたなか、この試合ではテクノロジーによって認められたゴールがビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)判定の末に覆る“珍事”が話題となった。英紙「デイリー・メール」が報じている。

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 昨シーズンのセリエAを7位で終え、今季ECLで戦う権利を手にした古豪フィオレンティーナ。決勝トーナメントプレーオフではアウェーの第1戦を4-0で制すと、打ち合いとなった第2戦も3-2で勝利し、2戦合計スコア7-2で16チームによる決勝トーナメントに駒を進めた。

 ところが、この試合ではフィオレンティーナにとってなんとも腑に落ちない事態が発生している。「デイリー・メール」紙によると、それは1-2で折り返した後半にブラジル人FWアルトゥール・カブラルがシュートを放った場面でのことだ。カブラルのシュートは相手GKティアゴ・サに弾かれるも、ボールはそのままゴールへ。ラインを割ったかぎりぎりのところでサがかき出したものの、ゴールラインテクノロジーはこれをインと認めた。

 フィオレンティーナにとってた待望の同点ゴールと思いきや、事態は予想外の展開へ。なんと主審がオンフィールドでのVARチェックを行い“ノーゴール”と判定。記事は、テクノロジーの判定を覆すこの結果に「スタディオ・アルテミオ・フランキ(フィオレンティーナの本拠地)にいた全員の間に動揺が走った」と伝えている。

 もちろん、そのなかには当事者であるフィオレンティーナのヴィンチェンツォ・イタリアーノ監督も含まれている。イタリアーノ監督は今回の珍事についてこう述べている。

「正直、何が起こったのか理解できないよ。私たちには(ゴールラインテクノロジーの)画像があり、それを見る限りボールはラインを越えているように見える。一体、何が起きたというのだ」

 結果的に第1戦で4点ものリードがあったことや第2戦も勝利したことでベスト16進出を果たせたものの、この“幻のゴール”に泣き敗退となっていれば一大事。サッカーにおけるテクノロジーを巡る問題は、今後も議論を呼ぶこととなりそうだ。

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