柏×G大阪、PA内での“転倒プレー”はDOGSOに該当? VAR判定の長い所用時間の理由を推察

柏FW細谷真大【写真:Getty Images】
柏FW細谷真大【写真:Getty Images】

「Jリーグジャッジリプレイ」で鄭大世氏、佐藤寿人氏、家本政明氏がそれぞれ見解

 スポーツチャンネル「DAZN」の判定検証番組「Jリーグジャッジリプレイ」で、2月18日に行われたJ1開幕戦、柏レイソルとガンバ大阪の試合が取り上げられた。後半アディショナルタイム、柏FW細谷真大が突破にかかったところをG大阪DFクォン・ギョンウォンに倒されてPKとなった場面が対象となっている。

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 このシーンでは、細谷が倒れずにプレーできたのではないかという意見があったという。また、この試合の実況を担当したという番組MCの桑原学アナウンサーは「VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)のチェックも長かった」という情報を加えている。

 ゲスト出演した元北朝鮮代表FW鄭大世氏は、「(倒れずにプレーするのは)無理でしょ」と苦笑い。「めちゃめちゃ頑張っているし、すごくトルク(踏み込む力)が強くて相手の前に入っている。その時点で勝ち。人間は二足歩行だからちょっとでも力が加わるとバランスが崩れて簡単に転ぶ。それでも3歩耐えている。拍手しかない」とコメント。元国際審判員・プロフェッショナルレフェリーの家本政明氏も「ファウルを覚悟でチャレンジしていると思う」と、PKの判定に問題はないという見解を示していた。

 同じくゲスト出演した元日本代表FW佐藤寿人氏も、「普通だと上半身からかき分けて入っていくけど、それだと守備者に(身体を)入れられてしまう。下半身からグッと入っていける力は日本人でもトップクラス」と、判定に異はなく細谷のプレーを称えていた。

 一方、桑原アナウンサーはこのプレーが決定機阻止(DOGSO/Denying an Obvious Goal-Scoring Opportunity)に該当するのかという問題を提起すると、家本氏は「僕の意見ではこれは該当する」とコメント。「ゴール方向に向かっていて距離も近い。DFの枚数はいるけど、誰がチャレンジに行けるか。ノーチャンスだと思う。VARが時間をかけたのはこの話で、明確にDOGSOと言えるか悩んだと思う。僕の意見ではリコメンド(オンフィールドレビューを推奨)したほうが良かったと思う。全体の流れを見るとグレーな印象は分かるけど、僕の意見はハッキリと明白にDOGSO」と話していた。

 家本氏は「主審とどういうコミュニケーションを取ったかが重要だと思うけれども、現場がこれをはっきりと明白に退場というのは難しいと思う。ただし、VARはポイントで確認できる。リコメンドしたほうがいいシーンだったと思う」とした。そして、このプレーはボールへのチャレンジではないとして、DOGSOであると判断された場合はペナルティーエリア内の反則であったとしても懲戒罰が一段下がったイエローカードではなく、レッドカードが出るシーンだと説明していた。

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