セビージャ清武に逆風… 天才ナスリがサンパオリ監督との“絆”で復活宣言

信頼関係によってキャリアの“再生”を実感

 そして天才アタッカーは今、完全復活への手応えを感じているという。

「セビージャに来る決断を下した理由は、このクラブが本当に多くの選手にとって有益な存在だったからだ。彼らのキャリアを再生して、成長させている。それが自分に起きていることなんだ」

 フランス代表のエース級の実力を有しながらも、2014年ブラジル・ワールドカップのメンバーから落選し代表引退を表明。その際にディディエ・デシャン監督を批判するなど、ピッチ外でトラブルの多いナスリだが、サッカーをする喜びを取り戻し、キャリア再生を実感しているという。

 そんなナスリを、サンパオリ監督は「彼がボールを持つと、チームが呼吸をする」とまで絶賛している。清武は開幕戦のエスパニョール戦(6-4)で1ゴール1アシストと活躍したが、移籍期限の最終日にタレント揃いの中盤にナスリが加わったことで一気に出番を減らした。2試合連続でベンチ外となったハリルジャパンの新エース候補にとって、天才ナスリの完全復活はセビージャでの未来に暗い影を落とすものとなっている。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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