「長谷部誠の代わりなし」 39歳ベテランが示す“貫禄”にクラブ&現地紙が感服「特別な風格を与えている」

ヘルタ・ベルリン戦でフル出場した長谷部誠【写真:Getty Images】
ヘルタ・ベルリン戦でフル出場した長谷部誠【写真:Getty Images】

直近2試合でフル出場しチームの要に

 ドイツ1部フランクフルトの元日本代表MF長谷部誠は、現地時間2月4日のブンデスリーガ第19節ヘルタ・ベルリン戦でフル出場し3-0の勝利に貢献した。年齢を重ねながらも出色のパフォーマンスを継続する日本人に現地メディアやクラブが絶賛の声を上げている。

 前半21分にFWランダル・コロ・ムアニがペナルティーキック(PK)から先制すると、同28分にコロ・ムアニがこの日2点目を決める。後半アディショナルタイム3分にはDFアウレリオ・ブタがダメ押しとなる3点目を奪い、3-0で勝利。勝ち点「3」を手にしている。

 日本代表MF鎌田大地ともに先発出場を果たした長谷部は、前節バイエルン・ミュンヘン戦(1-1)に続いて高い水準のプレーを披露。センターバック(CB)として相手の攻撃を無失点に抑え込んでいる。

 昨年10月の膝の内側側副靭帯を損傷した怪我以降、しばらく戦線から離れていた長谷部だが、39歳のベテランはここ2試合でそのブランクを感じさせない出来を披露した。クラブ日本語版の公式ツイッターでは、「#長谷部誠 の凄すぎる件(毎週してる)」ヘルタ・ベルリン戦での長谷部の記録を列挙している。

「自身が持つクラブFP(フィールドプレーヤー)最年長出場記録更新 2試合連続フル出場 無失点完封勝利(3-0) ゲームキャプテン 公式戦8試合負けなし 出たら試合を整える やっぱえぐい」

 この投稿にファンも「やっぱエグい」「改めてすごいと感じた」「長谷部誠の代わりなし」と驚きとともに「少しでも長く現役生活を見たい」「生涯現役でお願いします」といった願いの声も寄せられていた。

 また、ドイツ紙「Frankfurter Allgemeine Zeitung」でもこの試合のベテラン日本人を評価。「39歳のリーダーは、成熟し自信に満ちたプレーで正しい判断をした。3人バックラインの参謀として、冷静さ、概観、ボールコントロール、デュエルにおける強さが、ゲームに特別な風格を与えている」とその影響力を称え、「日本のプレーヤーは、どのような状況で何をすべきかをほとんど知っている」と経験に基づく洗礼された長谷部の存在に脚光を当てている。

 来年には40歳という年齢の節目を迎える日本のレジェンドは、ドイツの地でまだ自身の戦術眼を極めているようだ。

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