長谷部誠は「決して不平を言わない」 フランクフルト監督が39歳の大ベテランに信頼を置く訳

フランクフルトの長谷部誠【写真:Getty Images】
フランクフルトの長谷部誠【写真:Getty Images】

王者バイエルン戦ではフル出場で勝ち点1獲得に貢献

 ドイツ1部フランクフルトに所属する元日本代表MF長谷部誠について、オリバー・グラスナー監督がその存在感を絶賛している。ドイツメディア「リーガ・インサイダー」などが報じている。

 長谷部は現地時間1月28日に行われたブンデスリーガ第18節の王者バイエルン・ミュンヘン戦で2023年に入って初めて公式戦のピッチに立つと、フル出場して1-1の引き分けによる貴重な勝ち点1獲得に貢献した。39歳になったばかりのベテランだが、グラスナー監督はこの重要なゲームでの起用に踏み切った理由を、「豊富な経験を生かし、冷静さをもたらし、チームメイトを安定させる。それは私たちの願いでもあった。だから、ミュンヘン戦では彼を起用した」と語った。

 チームでは今季加入のクロアチア人DFフルボイェ・スモルチッチの出場機会が増え、2023年に入ってのシャルケ戦とフライブルク戦は長谷部がベンチだった。この2人について指揮官は「1年、2年とプレーしてきた若い選手も責任ある役割に踏み込んでいくことが重要。それは、彼らの成長と人格形成にとても重要なステップになる」と、徐々に世代交代を進めていることを話す。

 一方で長谷部については、「マコトは明らかに選手をサポートしている。だから、たとえ2回出場していなくても、いつもそこにいて決して不平を言わない。そんな選手がチームにいることは、とても幸せなことだ」とリーダーシップのある面を話した。

 長谷部は昨年11月に古巣浦和レッズとの国際親善試合で来日した際も、チームの若手選手のプレーを注目してほしいと前日会見でアピールしていた。フランクフルトにおいて、グラスナー監督にとってはロッカールームをまとめる重鎮として全幅の信頼を置ける存在になっているようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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