フランス代表のW杯予選開催日が変更 1年前のパリ同時多発テロを考慮

11月13日に開催予定だったスウェーデン戦が2日前倒し

 11月13日に予定されていたロシア・ワールドカップ欧州予選のフランス対スウェーデンが、フランス側のリクエストにより11日に変更された。イタリアの衛星放送局「スポーツメディアセット」などが、開催日変更の経緯を報じている。

 フランス側が11日の試合開催を希望した理由が、1年前の2015年11月13日にパリで起きた同時多発テロ事件にあるという。この事件では、パリ郊外のサンドニにあるスタッド・ドゥ・フランスで開催されていたフランス対ドイツの国際親善試合もターゲットになった。スタジアム内で爆発物も使用され、避難場所としてピッチ内に観客を降ろした。両チームの選手は、ロッカールームで恐怖に震えたという。

 そうしたことを受け、パリでは1年後となる13日に犠牲者へ哀悼の意を込めた式典などが予定されており、そのなかで試合を開催するのはふさわしくないと判断された。そしてフランスサッカー連盟からUEFAとFIFAへ、試合日変更のリクエストが出され、両者ともに受諾。試合日は2日早まり、11日となった。

 世界中を震撼させたテロの脅威により、今夏にフランスで開催された欧州選手権でも厳戒態勢が敷かれた。1年の月日が流れても、フランスの人々にとって恐怖の1日は忘れられないものになっている。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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