アギーレジャパンがザック流の4-2-3-1で勝利

今野、岡崎がアギーレジャパン初ゴール

 日本代表は18日、国際親善試合のオーストラリア戦で後半16分のMF今野泰幸のゴールなどで2-1で勝利を挙げ、2014年最終戦を白星で飾った。
 試合はハビエル・アギーレ監督の定番である4-3-3システムでスタート。14日のホンジュラス戦で先発したDF内田篤人(シャルケ)が右膝の故障で欠場し、右サイドバック(SB)に酒井高徳(シュツットガルト)が入り、DF太田宏介(FC東京)が左SBで先発出場を果たした。
 前半は相手のカウンター攻撃に劣勢に立たされたが、前半終盤のシステム変更が奏功する。香川真司(ドルトムント)をトップ下に配した4-2-3-1に変更してからは中盤のスペースが埋まり、試合の流れが変わった。このシステムは、アルベルト・ザッケローニ前監督の定番システムだった。
 主将のMF長谷部誠(フランクフルト)は試合後、「立ち上がりは、あまりよくなくて、そこから修正して自分たちのゲームができた。前半の途中からシステムを変えて、はまるようになった。自分たちのサッカーができるようになった」と、この戦術の変更を振り返った。
 そして、後半開始からMF遠藤保仁(G大阪)を下げて投入された今野が大仕事をやってのける。
 後半16分、右CKのチャンスでFW本田圭佑の放ったクロスがそのままファーサイドに流れ、フリーとなった今野がヘディングで先制点を押し込んだ。2011年11月11日のタジキスタン戦以来となる代表2得点目に、ベンチのアギーレ監督も満面の笑みで手をたたいて喜んだ。
 「ボランチでイチからのスタート」。アルベルト・ザッケローニ前監督の体制ではセンターバックとして重宝された今野は、この日、G大阪と同じ慣れ親しんだダブルボランチの一角でのプレーとなった。
 この一点で流れに乗った日本は後半23分、敵陣深くでこぼれ球を拾ったDF森重真人(FC東京)がドリブルで相手DFを股抜きで突破。さらに相手DFの股間を抜くシュート性のクロスに、FW岡崎慎司(マインツ)が右足のヒールで技ありゴールを挙げた。背番号「9」は、アギーレ政権下で自身初となる代表通算40点目を決めた。
 来年1月のアジアカップ・オースオラリア大会の前哨戦となるホスト国相手の一戦で、日本代表は大会連覇に勢いが付くような見事な勝利を挙げた。

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